愛されるゲーム、愛してるゲーム-聖剣伝説3 25周年

今日は何の日

ごきげんよう、ヘビ子です。

最近息をするように「ツイッターに住んでる」と証言している私ですが、相変わらずツイッターに住んでいるので基本的にニュースソースがツイッター。「ツイッターで見た」がぽろりと零れる構造です。

だから私のTL(タイムライン)では昨夜日付が変わった瞬間から、ささやかなお祭りが開催されていました。ツイッターならではと言っても過言ではない動きです。

お祭りが起こっていた理由は、とあるゲームの発売日が今日だったから。

とはいえ、この2020年に発売したわけではありません。
遡ること25年。
1995年9月30日に、スーパーファミコン用ソフトとして発売されたアクションRPG「聖剣伝説3」の、丸25周年の記念の日が、今日でした。

このゲームは今年PS4、ニンテンドーswitch、Steamというマルチプラットフォームでリメイクが発売され、にわかに盛り上がっていたタイトルです。

以前私が喚き散らしたのもこのゲームのためにSteam導入したというどったんばったん大騒ぎ記事があります。

そんな記念すべき日なので、せっかくだからこのゲームのことを話してみようかなと思います。

ゲーム本体の内容というよりは、私と聖剣3がどのように出会って、そして楽しみ今に至るのか、というごくごく私的な話です。

聖剣伝説3と私

25年前の今日、聖剣伝説3はスーパーファミコン用ソフトとして発売されました。

とはいえ発売当時は私はまだゲームをする年齢ではなく、実際に触ったのは小学校高学年くらいになってから、と記憶しています。

発売からもう何年も経ったあとだというのに、どうしてPSがすでに主流で、しかもPS2が出るぞ、という時期にSFCでゲームをしていたのかというと、おそらく年代的に分かる方も多いとは思いますが、きょうだいの影響です。

かつて、ゲームというのはそれはもう、高嶺の花でした。
私の頃になると親もかなりゆるゆるになっていましたがそれでもゲームハードは高いものです。なかなか手に出来るものではありません。

どういったルートで手に入ったのかは知りませんが、家にあったゲームハードはその時、SFCとPSだったのでした。

当時は今ほど物に溢れておらず、過去のものを繰り返し繰り返し遊ぶというのはよくあることで、私も例にもれずそんな状況に置かれ、きょうだいがゲームをする姿を後ろから見ていました。

ええ、末っ子ですからまずそんなに触らせてもらえませんし、見せてもらえるのも珍しかったんです。

そんな中、私はついにコントローラーを握ることを許されます。
それが、聖剣伝説3でした。
前述したとおり、聖剣3はアクションRPGです。バトルはコマンド選択式のものではなく範囲内を自由に動き回り、敵に近づき、攻撃を繰り出す、というシステムです。
だからこそSFC版の聖剣3は、バトル時のみ2人プレイが可能になります。
補助の役割で私はコントローラーを握り、ゲームを楽しみました。

その後、自分でもセーブデータを作ることが出来るようになり、自分でパーティーを選んでゲームを進められるようになった時は面白すぎて主人公、パーティーを変えプロローグ部分までを繰り返す遊びもしました。
とはいえセーブデータを作る場所は3ブロックしかないからこそのプロローグ部分までを繰り返した形なんですけれど。
SFCあるあるのセーブデータが消える事故もそりゃあ経験しました。泣く泣く最初からやり直しましたね。

それが中学生くらいの頃。

いつの間にかハードはどんどん進化して、新しいゲームもたくさん出たし、いつ頃からだったか、新しいハードでも以前のゲームが遊べるようになる移植やリメイクも盛んになっていって、その度に私は「聖剣3もリメイクしないかなあ…せめてDSで移植とか…」と考えてはいたものの、「どうも聖剣3は大人の事情で移植もリメも難しいらしい」というタレコミを見てからは「そうなんだーじゃあ無理だな…」と諦めていました。

転機は2017年。
その情報をいつ知ったのかはもう忘れてしまいましたが、聖剣伝説1~3をパックにしたニンテンドーswitch用の移植ソフトが出たのです。

その年に開催された聖剣シリーズのオーケストラコンサートにも足を運んだのですが、当時のプロデューサーと現在のプロデューサー、作曲の伊藤賢治(1はイトケン作曲)を交えてのスタッフトークだとか、それはもう素晴らしい時間を体感して、その時私は会場で、聖剣3の曲で一番好きなMeridian Childが流れた瞬間涙を流しました。ガチで。タオルハンカチビッショビショ。しかもアンコールでイトケンのピアノでRising Sunとかわたしに感動で死ねっていってるようなもんじゃないですか。死にました。

会場を出てから立ち寄ったバーガーキングで鼻をすすりながら食べたハンバーガーの味を今でも覚えている、夢のような日だったのです。

オケコンで聖剣を聞くのはその時は2度目。
以前アマチュア楽団のオケコンで聖剣3の曲が、というかMeridian Childがやるからという情報をキャッチして横浜まですっ飛んで聴きに行ったことがありました。

そう、私にとって聖剣3というのは、何故か深く根差す作品になっていたのです。
それはあまりにも公式での動きが無かったこと、時々出てきて懐かしさからのノリと勢いと最高にハイ!ってやつの何かしらが作用したのかもしれませんが、要所要所で私は聖剣3を思い出し、「新しく出ないかなあ」とつぶやき、先のオケコンがCD化したときには買って手に取っても「公式がほんとにやってくれた…」と信じられない気持ちでいっぱいになっていた。そうして聖剣の新しいものを手にしてきました。

まだ終わらなかったのが、2019年。
リメイク発売の第一報を目にしたのもまた、ツイッターでした。住んでいるので。

嬉しすぎて叫んだ。信じられなかった。トレーラー(宣伝用映像)を見てBGMが流れた瞬間に泣いた。しかも信じられないくらいの映像で、動いている姿を見て、「聖剣3にこれだけやれる金あったのかあ」と思ってしまった。

発売が楽しみだった私は、けれど同時に心配でもあった。

リメイクはファンにとって、喜ばしいものであると同時に、けれど素直に喜ぶにも微妙な恐怖がセットで訪れる。

それは過去の他作品のリメイクで痛い目を見て来たからだ。
現代に合わせようと無理をして元々の味を殺してしまったり、人気のストーリーイベントを消してしまうなんていうのもあるし、システム面でストレスフルのバグフェスティバルを開催されたら目も当てられない。

そうやって思い出を「つまらない」に上書きされてしまうことがあるからだ。

懐古厨になりたくはないけど、昔を懐かしむのは二十歳を過ぎれば誰もが一回くらいは「あの頃はなあ」と口にしたくなるんじゃないか。

そう、リメイクは「過去の面白かった、感動した自分の当時の記憶」と戦い勝たなければいけない宿命を背負っている。だから生半可なものでリメイクされるよりは移植の方が喜ばれたりもするのだ。

だけどこの聖剣伝説3ToMはそれをやすやすと超えた。私の思い出が色鮮やかによみがえったのだ。

これはとても丁寧な仕事があってこその快挙だろう。
ストーリーも原作に忠実、余計な改変はなくむしろ増強するような細やかな追加、調整。
キャラクターの造形はもちろん、背景ひとつとっても、こだわりなんて生半可なものじゃない、むしろ執念と言ってふさわしい変態的な作りこみすらしている。

神は細部に宿るという。

一見小さな小さなこだわりで、「誰か気づいてくれるのだろうか。けれど自分はこれをやるのだ」と作り手が込めた執念を、しかし25年来のファンは確かに受け取り、そして熱狂する。
「あ! これあの時の攻略本で見たやつ! 嘘でしょう!」
その声は喜色に溢れている。

これを当たり前だと思う人もいるかもしれないが、ビジネスである以上ファンが喜ぶ形で出るとは限らないのが現実だ。
収益との天秤で、残念ながらファンが振り落とされることはままある。漫画の実写化なんてその最たるものじゃないだろうか。
そういう意味合いで、このリメイクは私は奇跡だとすら思う。

いつぞや、シティーハンターの映画が公開されたときに有名になったコピペがある。
曰く、
「ラーメン屋に行ったらちゃんとラーメンが出て来た」
ということだ。
余計な味付けも、妙な斬新さも無く、求めていたものが、求めていた形で出てくる。
それがどんなに嬉しいことか。

現に私は、ラスボス戦でBGMが変わるあの瞬間、鳥肌が立った。真夜中だというのにコントローラーを握りしめて子供の頃のように叫ぶ。

「嘘! おんなじ!」

あり得ないほど精緻な、計算されたドットで描かれていた当時の姿を、現代の技術で素晴らしい形で再現してくれたことが嬉しかったのだ。

そう、思い出を壊すことはなく、ただただきれいに丁寧に作り直して、当時の私に寄り添うようなリメイクが、求めていたリメイクが、本当に存在した。

けれどもちろん、それだけではないはずだ。

古い中にも新しいものがあり、優しい手触りのファンタジーを求める層にグラフィックが響いたことも、簡単でとっつきやすいゲームシステムが迎えたことも、ヒットの理由だろう。

正直に言うと、このゲームは本当によくあるストーリーで、かつ結構抜けもある。思わず突っ込んでしまいたくなるようなストーリー展開もあるし、説明不足な部分もものすごくある。

けれどだからこそ、昔懐かしいRPGをやりたい人には新鮮な懐かしさを連れてきてくれるはずだ。

新しい街に付いたら武器と防具を買い、ダンジョンへ行きボスを倒し、また新しい街へ。

そう言った一種レトロな、使い古された、けれど幼いころに親しんだ優しい、正統派のファンタジーをやりたいひとにはとても良いと思う。

35時間程度で1周できるミニマムさなので、興味がある人はぜひ手に取ってみて欲しい。
主人公キャラクター6人の中から、主人公、パティ―メンバー2人を選び、3人パーティーで進むシステムで、主人公を誰を選ぶのかによってラスボスやストーリー展開に変化がある面白さもまた魅力です。

25周年当日の今日には、新しい情報も色々と発表され、その中にDL販売のセール情報もあったので気になった人はぜひ。

https://twitter.com/Seiken_PR/status/1311141825474752517?s=20

おわりに

本当は、今年も聖剣3のみで構成されたオーケストラコンサートも開催される予定でした。
その情報を見た時、私は速攻でチケットを申し込み、そのままスクウェア・エニックスのお問い合わせセンターに「開催してくれて本当にありがとう」という気持ちの悪い長文を送り付けたくらい嬉しかったのですが、5月に開催予定だったんですよね、そのコンサート。

この状況では出来るはずも無く、日の目を見ることはありませんでした。昼夜公演分取ってたんですけどね……。

けれど7月にはコラボカフェがあり、まさかこのキャラクターたちのグッズを買える日が来るなんて、と泣きわめきながらカフェに通いもしました。

今後もまだ展開があると、25周年である今日発表もされ、また細々と買い支え、そして出来ればコンサートを開催までこぎつけられればなあ、と思いながらお布施のためのシャドーボクシング(貯金)をしています。

新しい展開をいつまでも、何度も待っている。
聖剣3は私の、思い出のゲームで、何故かずっと一緒にいて、これからも一生胸にそっと住み続けるタイトル。
今日この日に振り返ることができて良かった。

うまれてきてくれて、ありがとう。

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