料理の初期ステータスはマイナスですがバズレシピ作って優勝した話

5月が終わろうとしています……やろうとしていたことの7割くらいしか達成できていなくてちょっとぐぬぬですが毎日ちょっとずつハッピーに過ごしています。

ハッピーかい?ごきげんようヘビ子です。

今日はこの……これを見てください……

このおいしそうなゼリー…………
どこかのカフェでの写真のように見えますか……?もはやタイトルからネタバレしてるんだからこんな引きは無意味ですが家で作りました。
またあれです。Twitterで見た。

それがこちらのツイート。

たったこれだけで!!?!?!?!?
紅茶ゼリーが!!!?!?!??!?!
作れるんですか???!!!!???!?!?

「わー!すごい簡単そう!やってみようかなー!」

ここまでは、たぶんすごくよくある動きだと思います。
でも実際に行動に映すかどうか、というのは別問題。

だけど今回……私は……

無事にこの、紅茶ゼリーを作って実食をしたのです!!そこまでたどり着いたのです!!!!

何をそんな大げさな、と思うかもしれませんが、ネットで見た、得た知識を実際に行動にうつすことって、数えるくらいしかなくないですか?私はそうです。

その代表格がバズレシピ。

「こんなに簡単にこんなにおいしいものが!!」

という投稿はTwitterのみならずインスタ、ブログ、note、etc…インターネットお料理部の皆様がおいしくて簡単ですぐに出来るレシピを惜しげもなく教えてくれます。

もちろんそこに付随する写真はめちゃくちゃおいしそうですし食べたくなりますし簡単って書いてあるし……やってみようかな、とは思います。

思う!!

けれども!!

何を隠そう私は料理がクソ苦手ステータス持ちなのです!!!!!!!!!!

皆さんも経験はないですか?

■ちょっと教えてもらったり自分で調べてすぐに出来る分野のもの

■だいぶ教えてもらったり自分で調べて調べて調べても結果が微妙になるもの

この違いってなんだ、と思った時に私は「初期ステータス」の違いだと思っています。

というのも、例えば私はよく「絵心がある」と言われます。
なんとなくイラストを描くことができます。多少なら遠近法を使って物体を描くことに苦はありません。むしろ楽しい。

けれど、料理に関しては、イラストを書く時に出来る「なんとなくこうすればいいと思う」という感覚が、ないのです。
レシピ通りにやったはずなのに「微妙……」という感覚がぬぐえないものが出来上がります。「もう少しがんばりましょう」的な残念感が付きまといます。
なお得意料理はパンケーキを焼くことです。

だからきっと私のステータスはこうだったと思います。

描画力:70
料理力:-20

とはいっても伝説級の料理できない、ではないので、そこから日常の経験でなんとなく出来るものを見つけていき、このくらいのステータスにはなれたと思っています。

描画力:85
料理力:2

食べられないダークマターを生成するタイプではないものの、私には「レシピ通り、教わった通りにやろうとしているのに出来ない」という感情が色々邪魔して「料理は苦手」と言うようになりました。
だって自分が自由に、思った通りに出来るものとは思えないし、出来ないから少しも楽しくない。「ほら、簡単でしょ?」と言われても「お前にはな」といじけて動かなくなりました。

とはいっても食生活が豊かな家庭で育った影響か、元来の内臓の貧弱貧弱ゥ!具合が邪魔してか(9割後者の影響)外食が続くと体調を崩してしまうので必要に迫られて調理はします。でもやっぱり料理に関しては「タスク」であり「楽しさ」みたいなものはありませんでした。

だからこそ、私はたとえ「簡単」と書かれていても自分で進んで調理をしない生活を送ってきましたが……

作っちゃったんですよね。しかもうまいし。あとほんとに簡単だった。めっちゃ簡単だった。嘘じゃなかった。

今回、自分がどうして出来たのかなと考えるとたぶん元ツイートのこんな所が良かったのだと思っています。

・詳しい調理方法を書いてあるツイートではなかった
・よくある
【材料】
・材料A…000グラム
・材料B…大さじ1
という箇条書きで書かれていなかった
・調理者ではない第三者の感想が入っていた実食の報告ツイートだった
・紅茶フレーバーのおやつに激よわだけどお外では紅茶シフォンや焼き菓子くらいしかあまりお目にかからないから興味を引かれた

このあたりが私を「軽率」にさせたと思います。

もう私レベルになると
【材料】
とかで分かれて示されるとその時点で「ウッッッッッッッッッッッッ」と発作を起こすのです。

箇条書きが分かりやすいのは分かる!!すごくわかる!!けれども!!なれていない人間には「まずこれを用意するところから始めるのか…」とそこでくじける。
信じられないだろうけど。

だけどこの元ツイートは会話のついで、みたいな感じで書いてあってさらっとしか書いてなかった。
そしておいしそうな写真と、作った人とは別の人(この場合は作った人の夫)が「おいしい」と食べていた感想。
それらが私にリアルさを伴って迫って来た。
なんか急に「やっべー食べたいから作ろ。簡単みたいだし」というフェーズまで押し上げたのだ。

いそいそとゼラチンを買ってきて、家で眠っていたセイロンを濃い目に入れて、香りを楽しみながらうきうきと混ぜ合わせる。
お茶をいれて、砂糖をいれて、ゼラチンをいれて、混ぜる。
そしてタッパーにうつして粗熱をとって、冷蔵庫へ。

ほんとにそれだけだった。

嘘でしょ????????

この私が??????????????????

おやつを??????????????????????????

自作??????????????????????????????????

更に言うと。
この紅茶ゼリーの何がいいって、冷蔵庫に入れてから2時間後には食べられること!

そう、その日のうちに食べようと思ったら食べられることが素晴らしい。

何故って、私は飽き性だしこらえ性があんまりないのだ。
せっかく作ったものを実感したいじゃないですか。そう今すぐにでも!!
このゼリーなら仕込んでちょっと小説とか読んで「あ、そろそろいいかな」と冷蔵庫覗いてタッパー揺らしてみて、固まってたら食べられるんですよ!ブラボー!!

そして出来上がったのが、このセイロン紅茶ゼリー。
大きめのスプーンでざっくりとグラスに取り、牛乳をたふたふと注いで頂きます。

死ぬほどうまかった。
めっちゃうまかった。
気が付いたら食べ過ぎて一気に無くなった。そんな馬鹿な。

そしてここで終わらなかった。

次の日、「ああ、紅茶ゼリーもっかい食べたい」と思うのである。
別に中毒にさせるようなやべー粉などは入れていないのでそれくらい単純にゼリーがおいしかったのだった。

懲りずに二日連続でゼリーを作る私。
二日目はこれまた眠っていたアールグレイの茶葉。
濃い目に入れてフレーバーを楽しみまた同じ作業。
全部入れて混ぜて冷蔵庫に入れるだけ。

マジかよこの世の最高をたったこれだけで作れるとか世界マジHAPPYじゃん……

さすがに二日連続でゼリーを作ったのでここで満足…………

すると思うじゃん?

結果から言うと私は初めて紅茶ゼリーを二日連続で作った、次の次の日。つまり4日目である。

「うわなんかやっぱり食べ足りないから紅茶ゼリー作ろ……」

と三度目のクッキングを慣行した。

料理苦手とか言ってたやつどこに行ったの?

というわけで4日の間に3回紅茶ゼリーを作った私は、料理をすることでも「成功体験」って重要だなと改めて感じる。

というのも、自分を肯定できる出来事であるからだ。
これまでは「なんか微妙」という出来事が枷になって余計に手が動かなくなっていった。楽しくないばっかりのものを無理やり出来るわけがない。必要であれば、最低限だけやる、というところに落ち着くのは至極当たり前だと思う。

たぶん私は、結局一生料理は「タスク」であると思うけど、優先順位は低い場所のままだけど、でも、今回の体験で「またやってみようかな、いつか」と思える場所に新しく収まったのだと、ここで報告させて頂こう。

何かを始めることは怖いことで、年齢を重ねて行けばいくほど、勢いで何かを始めるということは難しくなる。
でも、ほんのちょっとでも、自分が「苦手に思っているもの」が「苦手に思っていたもの」に変えられることもあるんだってこと、自分にちゃんと教えていきたい。
だって、まだ人生は、きっとしばらくは続くから。
楽しいことを一個でも増やせて行けたら、きっと幸せ。
毎日にちょっとずつの平和と、楽しさを思い出したいとき、私はきっとまたスーパーでゼラチンを買うのかも。
紅茶ゼリーは、幸せの味がした。

2件のコメントがあります。

  1. うまそ・・・
    だけど茶葉ってところで心が折れました。(´;ω;`)
    紅茶入れたことない・・・_| ̄|○
    料理ステータスいまだにマイナスかも知れないw

  2. ティーバッグでも大丈夫ですよ^^カップヌードルチャーハンよりも簡単!
    あと紅茶のところをコーヒーにしたらコーヒーゼリーになります!(インスタントコーヒーでも美味しいです)
    液体のところをジュースにしたら子どもも食べれるゼリーになりますのでぜひ!パパクッキングしてみてくださいw
    3歳位になると一緒に作れるので楽しいですよ~。

コメントは受け付けていません。