こんにちは、実は趣味でDJなどしているおはまです。
普段は自分からあまり言いませんが「DJをしています」というと
DJに馴染みのないほとんどの方は
「DJって…これっしょ!?」
(片手を耳に、盤面をスクラッチする動作)
という仕草をよくされます。
まあそれは良いとして…
DJが実際どんな何をしているのか?
どんな事を考えてるのか?
あまり知る機会がないと思いますので
本日はこれを解説したいと思います。
なんでヘッドホンしてるの?
![](https://hirocks.jp/wp-content/uploads/2021/01/s512_choju31_0034_6.png)
まずDJといえばヘッドホン。
レコード・ターンテーブルに並んでDJのアイコンとも言えるヘッドホンですが
このヘッドホンでDJは何を聴いているのでしょうか?
それは…
なんかカッコイイからやってます。
というのは冗談で、実際は
「次に流す曲を聴いている」
のです。
DJは基本的に音楽を途切れなくプレイしていくのですが、
今スピーカーから会場に流れている音の、
次にプレイする曲をモニターしながら選曲していきます。
細かく言えば、
次にプレイする曲を確認する
↓
BPM(テンポ)を調節する
↓
かけるタイミングを図る
という一連の動作をヘッドホン上で行っています。
よく見るこの動作、
なぜ片耳だけで聴いているのかというと
・テンポを合わせる上で会場でかかっている曲と、
・ヘッドホンでかかっている次の曲
2つの音楽を同時に聞きながら合わせているのです
(文字にすると簡単なようですが実際はとても難しいです)
片耳でモニターすることに特化したこんなヘッドフォンも存在します。
80~90年代のDJはよくこれを使っていました。
![](https://hirocks.jp/wp-content/uploads/2021/01/71mv2QXdO7L._AC_SS350_.jpg)
最近はDJ機材も進化し、
耳ではなく目で波形を見ながらBPMを調節できたり(もしくは自動でテンポが合う)と、
ヘッドホンを使わずにDJすることも可能なのですが
基本的には自分の耳で一連の動作を行っているんですね。
なぜレコードをキュッキュしてるの?
![](https://hirocks.jp/wp-content/uploads/2021/01/1.jpg)
DJ動作の代名詞とも呼べるレコードをキュッキュする仕草。
実際、レコードをこすって音を奏でる「スクラッチ」の様子は
いろいろな場面で見たことがあると思います。
が、それだけではありません。
普段のDJプレイで
ヘッドホンを聞きながらレコードをキュッキュするあの動作は
「次にかける曲の頭出しのタイミングを図っている」
のです。
先程も言いましたが、
「DJは基本的に音楽を途切れなくプレイする」必要があります。
なので、曲と曲のBPMをあわせ、MIXしてつなぎ続ける必要があるのです。
その際に、レコードをキュッキュしながら
曲を再生し始めるポイントを見極め、スムーズに繋げるように準備しています。
これを「頭出しを取る」「CUEING(キューイング)」といいます。
このキュッキュ動作も、機材によっては「CUEボタン」で対応できすのですが
この「頭出しを取る」という動作は
DJにおいて基本かつ全ての技術に関わる
とても重要な作業といっても過言ではないでしょう…
ツマミが付いた機械はなに?
![](https://hirocks.jp/wp-content/uploads/2021/01/istockphoto-812494400-612x612-1.jpg)
DJの3大動作(そんなものはないのですが僕が今名付けました)
片耳ヘッドホン
レコードキュッキュと来て次は
なんかツマミ(ノブ)が付いてる機材をいじってる。
ではないでしょうか
まずはあの機材が何かといいますとDJミキサーといいます。
![](https://hirocks.jp/wp-content/uploads/2021/01/djm-850-main.png)
簡単に言えば、2つ以上の音源を同時に再生できる機材です。
この機材を利用し、DJは2つ(もしくはそれ以上)の音楽をMIXし
スムーズに繋いだり、重ね合わせて新しいサウンドを奏でたりしているわけですね。
この機材に付いている各ツマミにはそれぞれの機能が備わっているのですが、
主に使用するのが
・トリム
・イコライザー
・エフェクター
です。
なんか専門用語っぽいカタカナで難しそうですね…
超簡単に言うと
・トリム=音量を調節するツマミ
・イコライザー=低音や高音などを調節するツマミ
・エフェクター=曲にエコーなどの効果をONにするツマミ
です。
DJは音楽を再生し、その空間の雰囲気を演出するのが仕事。
ですから、会場の広さやお客さんの数などに対応して、
適切な音量調節が求められます。
また、再生する音楽のジャンル、年代によって
「低音が強調されている曲」
「ボーカルが強調されている曲」
など様々。
そこで、トリムやイコライザーを使って
「聞き心地の良い音量、音質」に調節して上げる必要があるわけです。
さらに加えて、
既存の曲にDJ自身が曲に新しい「効果」を加えて演出を施すために
さまざまなエフェクトを使って聞く人を楽しませます。
(画像や動画編集なんかでも、面白さを引き立てるためにエフェクトを利用しますよね。)
最後に、あの「ツマミ」を世界で一番いじっているであろう
日本のテクノDJを紹介いたします。
会場の熱気が最高潮となる50:20~辺りからご覧ください。
そんなわけで「DJってなにやってんの」というところを解説してみました!
今後DJを見かけた際は、一連の動作に注目してみてくださいね!
![](https://hirocks.jp/wp-content/uploads/2021/01/ohama2.png)