こんにちは、イケミヤギです。
今回のブログ記事は、映画紹介です。
最近見た映画の中で「これは面白い」と感じた映画があったので、紹介したいと思います。
その映画が、
「健太郎さん」です。
「健太郎さん」のあらすじと紹介
あらすじ 斎藤家に同居する謎の男”健太郎さん” 彼の正体が明らかになったとき、想像を絶する絶望が姿を現す!ノンストップ・ホラーサスペンス ある町はずれの一軒家で暮らす4人の家族、斎藤家。そこには、血のつながりのない赤の他人、“健太郎さん”が住んでいる。彼を“慕う”というより“崇拝する”斎藤家と、容赦なく奇行を繰り返す健太郎さん。そんな歪に保たれた日常に亀裂が入ったある日、彼は突然“失踪”する。彼はいったい誰なのか。彼の目的は何なのか。一つの“真実”にたどり着いたその時、想像を絶する“絶望”が姿を現す。 監督 高木駿輝 出演者 西川浩幸 宇田川さや香 木下仁 白井友子 龍坐 |
名前だけ聞いただけでは、ホラーなのか?と疑いたくなるタイトルですが、逆にそのシンプルさが怖さを引き立てています。
当時現役大学生だった監督が撮影した「健太郎さん」という作品は、上映時間35分という短い中にも、サスペンス要素がぎゅっと詰まった面白い作品でした。
この映画の魅力は
「不気味さ」「不可解さ」「得体のしれなさ」
です。
上映時間はたったの35分しかありませんが、
その中で不気味さや得体のしれなさが溢れ出ているサスペンス映画です。
予告編がYouTubeに上がっていたので、紹介します。
いかがでしょうか?
予行編を見ただけで感じる「不気味さ」がありますよね。
たった35分間しかない本編で、ずっとこの「不気味さ」が漂っています。
短編映画になるので内容について書いてしまうと、ほぼネタバレになってしまうので内容について触れることは出来ません。
ただ、予告編でも出てきた「汚いパスタの食べ方」
これが映画の一番ド頭に出てきます。
あの1シーンが視聴者の気持ちをギュッと健太郎さんに引き寄せ、その状態のまま序盤~中盤まで進んでいきます。
健太郎さん=ヤバいやつ
という印象をたった1シーンで演出しているんですね。
ただ、唯一のネタバレになりますが・・・その冒頭シーン。
実は後半に明かされる「寄生された家族の家庭環境」が原因だった。
という流れがあります。
実際それは映画本編の中で言われていることではなく、ただ僕の考察になりますが、健太郎さんは家族の中でも娘「優愛」にだけ見せる顔があることから、そうなんだろうと思います。
(詳しく話せませんので知りたい方は本編見てください)
そこに気づいてからは、健太郎さん=ヤバいやつ ではなく、あくまで自分の芯があり、それに基づいて行動をしている人間なんだと感じることが出来ます。
この物語を通して知る「視点」
この物語は序盤、健太郎さんという異質な存在が平和な家庭に襲ってくる驚異として描かれています。
この時点では「健太郎さん=加害者」であり、この「家族=被害者」という視点で物語が進んでいきます。
しかし、物語が中盤に差し掛かってくると「家族=被害者」という状況が一気に転換します。
この健太郎さんの異常行動には1つの原因があった。
この原因があるだけで、一気に「家族=加害者」に見えてくるんです。
たった1つ。このたった1つの原因を知るだけで。
これまで発してきた言葉が全て正当化する言い訳だったり、非常識であったり、そういう類の言葉に聞こえてくるんです。
この「視点」の転換というのが一番面白い部分だと感じましたし、全てが伏線になっているんだと気づいたときには、この「映画面白い!」と感じていました。
そして、これは現実社会でも起こり得ることだなと思ったんですよね。
物事には多面的な原因がある。
すべての物事に多面的な原因があると思っています。
例えば「殺人事件」
被害者Aさん、加害者Bさん。
この構図だけ見ると悪いのは「加害者Bさん」と見えてきますが、
実は被害者Aさんは、数十年に渡って加害者Bさんに身体的、精神的な暴力を行い続けていた。
そしてついにAさんは、Bさんの家族まで手に掛けようとしていた。度を超えたAさんの行いに、Bさんは遂に行動を起こしてしまう・・・というストーリー。
もちろん加害者Bさんが許されることはあり得ませんが、完全にBさんだけが悪いと思えるでしょうか?
実際の裁判でも加害者側に考慮すべき事情があった場合には「情状酌量」として考慮される場合があります。
これも殺人事件の結果として「被害者Aさん、加害者Bさん」という構図だけでは見えてこない部分です。
この「健太郎さん」でも同じように隠れたストーリーが表面化することによって、一気に視聴者の「立場」「視点」が変わります。
一気に家族側が「加害者」に変わるわけですが、僕も自然とそうなっていました。
本編を見たい方はU-NEXTで
宣伝じゃないよ!w
U-NEXTで配信されているみたいなので、良かったらぜひ見てみてください。
沖縄出身の30歳 現在はYouTubeを使ったマーケティングを中心にメディア事業を展開中です。新しいものはとりあえず試してみる。温故知新。