気が付けばもう1月も残すところあと3日ですね。
エッ!?3日??今日入れて3日????
2021年も音速で過ぎ去っていく予感、抱いてます、ごきげんようヘビ子です。
昨年12月にはひと月に2記事を上げていきたいなどと豪語していたにもかかわらず、結局人間はそんなに簡単に変われないという証明に使える実績を更新しただけに終わりそうです。いやまだ時間がある。
さて、2021年はじまってますが皆さんなにか新しい年に際し、新しいものを始めたり、新しいものに触れたりしていますか?
私は……
私は…………
モルカーを見ています。
PUI PUI!!ってモルモットのあの鳴き声を表現するのか
ええもう私の常套句ですがツイッターで見ました。住んでいるので。(4か月ぶり3度目)
1月と言えば冬アニメが始まる時期です。
今期も「無職転生」や「蜘蛛ですが、なにか?」などなろう小説原作のアニメが乱立する中、私のTL(タイムライン)では年明けとほぼ同時期にとある1本のアニメの話題がふわっと流れていました。
それが
『PUI PUI モルカー』です。
気になる人は気にしてた(らしい)、羊毛フェルトで作られた愛らしいマスコットを用いたストップモーションアニメ。
モルモットが車になったら……というトンデモ設定の世界で、しかし愛らしいモルカーたちが〝移動手段〟として登場します。
そもそもストップモーションでのアニメというのは、作業がめちゃくちゃな時間を要することでも有名です。
公式ページの監督インタビューでも触れられていますが、1日の作業で4秒分撮れればいい方、という世界。
1秒のシーンで24枚分の写真を使用するそうな。
数秒のカットに!!1日!!
1秒に24枚も!!??
考えられないほどの労力がかかるすげーーーーアニメです。
ライトに見れる2分40秒の世界
とはいえ、見ている分にはこの作品は本当に一瞬です。
1話がたったの2分40秒。そう3分弱。
ちょっと固めにしたいカップラーメンの作成時間くらいの長さしかありません。
でも、これが良かった。
この少しあとで私がどうやってモルカーに出会ったのかを紹介させてもらうとして……
この
「2分40秒で見られる」
という本編の気軽さが現れている時間は、人を軽率に行動させます。
「あ、そんな短いんだ? じゃあ見てくるか」
とyoutubeに飛んだのが私とモルカーのファーストインプレッション。
というわけでどうぞ。
1話はバンダイチャンネルで無料で会員登録も無しで見れます。
https://www.b-ch.com/titles/7173/001
再生ボタン押すだけでハイあなたもモルカーを知っている”””こちら側”””の仲間入りですおめでとうございます!!
ツイッターでみるみる話題になったモルカー
冒頭でも触れたとおり、私のツイッターのTLで年明けからほんのちょっとずつ関連ツイートが流れていました。
初回放送日は1月5日だったモルカー。
放送後には、ちょいちょいファンアートが登場。
更に数日たち1月8日には公式ツイッターのフォロワー数が4000人越え。
翌日の1月9日には6000人。
そして1月10日にはフォロワーは10000人を超えました。
さらに……1月11日には25000人のフォロワーに。
1日で増えすぎじゃない!?
でもこれには理由があって、モルカーはyoutubeのバンダイ公式チャンネルで一週間限定で最新話の見逃し配信が提供されています。
1月11日は、まさにその日。
第1話の見逃し配信が切れる日だったんです。
祝日だったからなのか、どこからか話題に上ったモルカーはその日、ツイッターの日本トレンドに躍り出ていました。
そこからの流入も多かったのでしょう。
かくいう私もその一人で、「あの最近見るモルカーとかいうの今日まで無料なんだ…エッ3分弱? じゃあ見よ」と軽率に再生をしたのです。
そう、気になった時、数分で最近話題の作品を摂取できる……
こんなにお手軽な暇のつぶし方はありません。
きっと日本全国に同じような人間が数多く存在したのでしょう。(ただの推測ですが)
そして”””知ってしまった”””人間はこのビッグウェーブに乗りたいのでつぶやくし、そもそもだからモルカー可愛いんだよ!!!!
ちなみにモルカーの声は本物のモルモットの声を採用しています。
モルモット、こうやって鳴くんですよ。(遠い昔実家にモルモットいました)
善意の輪、気軽な共有、野次馬的なノリ、モルカーはそうして、2021年冬アニメの覇権アニメと言われても無理ない話題性を持ったのです。
先ほど出した爆発的に増えたフォロワー数。
私もその日、「よくわからんけどフォローしとこ」とアカウントをフォローしました。
きっと同じような人間が以下略
そして翌日の1月12日。
ついに2話目が放送されて、すでに注目している人間が多かった影響で当たり前のようにトレンド入りをしました。
トレンドを覗けばモルカー。
TLを覗けばモルカー。
「PUIPUI」
「モルカーほしい。モルカーに乗りたい」
「2話目で逮捕者が4人になってる。やはり人間は愚か」
そうして人類は、というかツイッターに住んでるアニメを好む人間界隈はわりともれなくモルカーに侵略されたのでした。
乗るしかない、このビッグウェーブに
このフレーズも大変懐かしいものですけれど……
私自身、とても久しぶりに盛り上がり始めた瞬間から、一気にスターダムを駆けあがる作品に触れた気がします。
似たような事象として去年の今頃、ちょうど100日後に死ぬワニを見ていましたが、もうすでに毎話数万RTいいねされる作品になっていたころから追いかけていたので体感としてはちょっと違います。
〝バズる瞬間〟をいち視聴者として体感するのは、他社ですが「プロモーションが成功した」という瞬間に立ち会えることで、この感覚を得られることは割とまれです。
そもそも、たぶんこれは「想定されていた成功」ではないと思われます。
放送枠が子供向けの番組の1コーナーという点から、現在のようなヒットは狙っていなかったでしょう。
子供向けコンテンツで、大人もターゲットに入っていると認知されているジャンル(仮面ライダーやスーパー戦隊、プリキュアなど)と違い、どちらかというと「おかあさんといっしょ」枠です。
ところがツイッター民の大人が気づいて拡散、広がって行き現在の盛り上がりを得た。
そのうねりをモルカーの運営はちゃんとくみ取ったようで、今日、ちょうど新規グッズ発売のアナウンスが公式からされました。
その商品ラインナップは缶バッジ、アクリルキーホルダー、アクリルジオラマ…と完全に大人をターゲットとした商品展開です。
その前にアナウンスされていたのが何故かお好み焼きの道頓堀とのコラボメニューで、頼むとぬりえがもらえる、というものでした。
提供される商品からも、ターゲットとして想定していた年齢層が見えます。
そうしたところから、すばやさ、というのが大切だというのがとてもよくわかります。
モルカーのグッズほしいね、と言っていた層がたしかにいて、そして実際に待っていた商品が出る。
興味を持っている層のことを理解しての商品展開だなと感じました。
(アニメ系を好む層はアクリル製品、缶バッジ製品にとても親和性が高い。他のアニメでもよくある定番商品なので)(公式からアナウンスがあったように海賊版のグッズが販売され結構売れてしまったという事実があるからこその対応かもしれませんが)
そんな感じで、現在もPUIPUIいいながら右肩上がりの成長を続けているモルカー。
途中で紹介していたツイッターのフォロワー数ですが、現在(2021/1/29 15時時点)はもう291000フォロワーを記録しています。
放送日の毎週火曜日にはトレンドをにぎわせる、(たぶん)今期覇権アニメ。
予定されている全12話が放送しきった時にどうなるのか。
この調子だとシリーズ化もあるんじゃないのかな~と思っていますが、今はまだ放送途中。
作り手の純粋な熱のこもった作品を、毎週楽しみに見ていきたいなと思っています。
第1話はここから
https://www.b-ch.com/titles/7173/001
最新話はyoutubeで
モルカーのいる世界に住みたいな~とのんきに思ったりもしましたが、そうすると自分が愚かな人間ということになるので(それはそう)まだもうちょっとモルカーはいない世界で生きていきたいなと思います。
シロモにレタスはあげたいけれど。
デザイナー。趣味は博物館ぶらつき、演劇鑑賞。各種遠征もするタイプ。
ここ数年で息をするようにグッズを買う癖がついてしまった。