コメントやグッドは再生数に影響するのか? – YouTube攻略

「マーケティングは創造と科学」をモットーに、
結果にフォーカスしたマーケティングを研究している川村です。

今日はYouTubeネタ。

僕はいま複数のYouTubeチャンネルを運営しつつ、マーケティングの研究をしているのですが、その研究の中の1つ・・・

「コメントやグッドは再生数に影響するのか?」

こちらに関する検証と考察をお届けします。

YouTubeの位置付けと価値と

年の瀬なので、まずは2020年のYouTubeってどうなの?っ点に少し触れてから本題に入りたいと思うんだけど、2020年のYouTubeってどうなんでしょ?

まず言える事として、YouTubeに参入するならもうギリギリって事を知っておくべき。

ユーチューバーって人達は2015年くらいの参入がベストタイミングで、そこから2年くらいが黄金期だったかな~という印象。

そっから2018年、2019年は、ユーチューバーというより「ジャンル別」に参入する人が多かった年だなと。

単純な話として、その人個人をブランディング化していく「ユーチューバー」という戦略は、ぶっちゃけ今からやるのはもう遅い。

だってプロが参入してきてんですよ?

芸能人ってその道のプロですから勝てるわけがない。
2019年は芸能人がバンバン参入してきた1年だったので。

なので、多くのパイは取れないけど「ジャンルを絞って参入しよう!」という動きが強まったのも2018~2019年の動きだったと言えるわけです。

で、ジャンル別でも2020年からは「その道のプロ」がバンバン参入してくるはず。

ゴルフってジャンルにはプロゴルファーが。(これはもういるか)
メイクってジャンルにはパリコレとかでメイクしてる人とか。(これももう入ってきてるか)

まぁ、こういった人達がガシガシ入ってくるわけですね。

そうなるとドンドン参入障壁が上がっていくので、戦い方を考えないと勝てなくなっていくのは火を見るよりも明らか。

もうギリギリの時期だと言ってる意味が伝わったでしょうか?

更に言うなら僕もそうだけど「マーケッターが参入してる」という状態になってるので、「プロ×マーケッター」という組み合わせには勝てないよね~っというのが今のYouTubeであり、2020年のYouTubeだ。

んじゃどうするか?

これはまた別の機会に話すとして・・・

これくらい「加熱」しているYouTube市場だけど、どうやって勝ち残っていけば良いか?それを検証していくのがマーケッターの役目。

その中から今日は「コメントやグッドは再生数に影響するのか?」という点を見ていきたいと思います。

コメントやグッドの役割は?

YouTubeにおけるコメントやグッドの役割ってなんだと思います??

コメントはコミュニケーションツールであり、グッドやバッドは評価ツールですよね?それ以上でもそれ以下でもありません。ありませんけど・・・

ホントにそれだけ??

そう。もう1つ重大な役割として「関心度計測ツール」という役割がある。

「関心度計測?そんなの”再生数”で測れるだろ!」

なんて意見もあるかも知れないけれど、再生数は「サムネとタイトル」に左右されるけど、コメントやグッドバッドは「動画視聴後」で判断されるわけだから、同じ「関心度」と言えど全然意味が違ってくるわけだ。

サムネに惹かれて見てみたけどクソみたいな動画だった・・・って経験ない?

要はそういうこと。

んじゃシンプルに「グッドが多い動画は良い動画=再生数も伸びる」って話なのか?と言えば、これまた違ってくる。

なぜなら再生数の多い動画で「バッド比率の高い動画」って山ほどある。

分かりやすいイメージとしてはお笑い芸人の「アンガールズ」とか、タレントの「出川哲朗」とかって、嫌われ役として「視聴者」を惹きつける役なので、彼ら自身はバッドがつけられる。だけど再生数は伸びる。

これって良い動画?悪い動画??

もう分かりますよね?

「コメントやグッドは再生数に影響するのか?」

これは当然「する」で正解なんだけど、それがイコール「高評価必須」とか「良いコメント必須」とか、そういう話じゃない。Amazonのレビューやぐるなびのレビューとは意味が違うってことだ。

んじゃどうすりゃいい?

参考までに下記を見てほしい。

これは僕が運用しているYouTubeチャンネルの1つで、アナリティクス(YouTubeStudio)から動画一覧を開いて一部を切り取ったものだ。

分かります?

左側が再生数で真ん中がコメント数、そんで右側がグッドやバッド。

グッド率は低いけど「コメント多数&再生数も伸びてる」ってものもあれば、「グッド率は高いのに再生数はイマイチ」ってものもある。

コメントゼロのものもあれば200とかコメントついてるのもある。

これが実態であり、単純に「グッドを集めなさい」という発想は間違ってる!と断言できる理由ですね。

ぶっちゃけ話をするのであれば、こういう「コメントやグッドは再生数に影響するのか?」という題目自体がナンセンスというか・・・・こういう点にフォーカスしてしまう時点で「マーケッターとしては三流」だと思ってほしい。

そこじゃねぇ!って事。

マーケッターにはもっと大切な事があるだろうと。

ビジネス(事業)にはもっと重要なことがあるだろと。

本質的な部分を大切にする事を最優先しつつ、マーケッターは永遠に「比較検証」を繰り返す事しかないんだから、黙々と「次の検証」をやっていくしかありません。

グッドが多けりゃ再生数が伸びるだなんて、そんなシンプルな構造なわけがないでしょう。
天下のGoogle様の頭脳を何だと思ってんだって話です。笑

本質はシンプルに。
だけど再現は複雑に。

これが世の常ですよ。

そんじゃまぁごきげんよう!