花粉に攻撃されている毎日がやって参りました。
ごきげんよう、ヘビ子です。
寒さが和らぎ暖かさがほとんどを占め、桜も満開と春の訪れを感じることが多くなって来た今、季節の移り変わりを感じつつもやることは毎日大して変わらず空いた時間にTwitterでTL(タイムライン)監視をするのをやめられずにいます。別にやめなくていいんだけど。
そうやっていつもと同じくツイッターランドのみんながキャッキャしているのを眺めていたら、ずうっと前に見かけて「なんだこれ」と思っていたものの正体を知る機会に巡り合いました。
それが今日の主役の「ことのはたんご」というwebアプリ……5文字の単語を推理するゲームです。
しゅうまい君が急に🟢と🟨を使い始めた
折角だから私とこいつ(ことのはたんご)のヒストリーを書きます。
「ことのはたんご」ってだからなんだよ!ということを早めに知りたいせっかちさんは次の章に進んでください。正直に言うとここはとても蛇足です。
で、しゅうまい君の話。
しゅうまい君とはいちTwitterアカウントです。このアカウントをつくった人がプログラムしたことを定期的にツイートするbotです。(botって何?という方はAIの一種と雑に理解ください)
ただ、そのツイート内容は、しゅうまい君がフォローしたひとたちのツイートをぼらばらに持ってきて適当につなげたもので構成されます。
そうして出来たツギハギのことばをツイートする、というアカウントなのです。
誰かと誰かのツイートを単語を抜き取って適当につなげる。
つまりこういう支離滅裂な文がツイートされることがほとんどです。
↓
でもたまに奇跡が起きてバズることを繰り返している。
↓
こういう時は「しゅうまい、急に流暢に喋るな」「中の人?」などと言われる。
なおなんか元気が無くて気分が落ち込んでいる人は
from:shuumai min_faves:10000
をTwitterで検索するとあまりにも面白い言葉が連続で現れるので試してみてください。
こういうツイートがたくさん読めます↓
という、まあ、そんなTwitterアカウントなんですが。
先ほどもご紹介した通り、このアカウントはフォローしている人のツイートを引っ張ってきてbot(機械)らしく文脈関係なく単語をつなげる性質があります。
そのため、トレンドに入っている話題や同じ話題を取り上げているツイートが多い場合、ある種のツイッター上での流行の一端を知ることにもなります。
例えば去年の今頃、エヴァの映画が公開されたばかりでネタバレ厳禁といいつつも人の口には……ツイ廃の指先には戸が立てられないので、しゅうまいはその誰かのツイートからエヴァに関する単語を拾います。拾ってしまいます。喋ってる人が多いので当たることが多くなる、母数の問題です。
「知ってる人には知っている情報として”””理解”””してしまう」ツイートの出来上がりです。
それが分かり切っている、かつ何一つ情報を入れたくない人はしゅうまいのツイートすらミュートする……という現象が起こりうるのです。
そうなる程度には、ツイッターに親和性が高い人種にとって目に入れる人が多いアカウントでもあります。
……そんなわけで、やっと「ことのはたんご」の話に戻ってきます。前置きが長い。
私はいつ頃からだったのか全く覚えがありませんが、しゅうまい君が🟢と🟨頻繁に使い始めたのを目にしました。
これまでも絵文字をツイートしていたことは別に珍しくもなく、そういうものの一環だと思っていたのですが……なんだか妙に目に残るくらい、週に2~3回は目にしていた時期があったのです。
また何かTwitterくんあるあるの診断メーカー(心理テスト的なものの結果ツイートでトレンドが埋まることがある)かぁ~?と思いつつも、自分から検索して答え合わせをするほどではなかったため放置していたのです。
ところが、ついに私のTL(タイムライン)にもその時が訪れます。
あっそういうことね??????????????
目にした瞬間に理解したのです。
詳細なルールとかは全然知らないけど、なるほどみんなこのゲームやってたんだ! ということを。
🟢と🟨はこの結果ツイートだったのか! ということを。
ちょうどその目にしたツイートにURLがあったので飛んでみたら……その面白さにまんまとハマってしまった、というのが私の出会いでした。
ことのはたんご#とは
始まりは英単語推理ゲーム「Wordle」
毎日1単語(5文字)の正解を求めて英単語を入力し、ヒントを元に正解は何かを6回答以内に推理するゲーム。
ことのはたんごはこの「日本語の単語(5文字、10回答以内)」バージョンのゲームです。
毎日1単語って?どういうことかというと、24時を切り替わりに、正解の単語が変化します。
つまり出題される正解の有効期限が0時から24時までの24時間限定。
3/30(水)の正解の単語
と
3/31(木)の正解の単語
は別になる、ということなのです。
それ以外に時間制限はなく、入力は0時になったら可能だし、どれだけ時間をかけても、最大24時間は解く猶予がある。
もちろん0時すぐに始めなくてはいけないわけではないから朝8時にプレイしてもいいし、深夜23時半を過ぎてもその日の内ならその日の内の単語の推理が可能。(ちなみに答えは全ユーザーで共通)
で。
さあいざやるぞ、と思って……ふと考えると日本語の基本の五十音、プラス「ば」や「ぱ」などの濁音、半濁音、「ー」も含めればその数は81文字。
81文字から5文字の単語をやみくもに打ったところでなかなか正解にはたどり着かない。
いつかはたどり着くだろうけど、そこへ至るにはものすごい数の試行と根気が必要になるし、それはただの運になってしまう。
そもそもこのゲームは「単語推理」ゲームなのだ。
だからこのゲームには優秀なヒントのシステムがある。
それこそが、🟢と🟨の正体。
というのも、もし正解に含まれる文字を引き当てた場合、
位置も文字も正解だと🟩(🟢)
位置が違うが文字が正解だと🟨(🟡)
が示される。
正解が
「キュウツイ(急追)」
だった場合に、回答として
「キョウシツ(教室)」
と打った場合は
🟩⬜🟩⬜🟨
と出る。
つまり、
「キ」と「ウ」は位置も文字も正解なので🟩
「ツ」は位置が違うが文字が正解なので🟨
と結果に出るわけだ。
多分、分かる人は分かっただろうし、分からない人は分からないと思う。
ちなみに私は最初に上記のことをこのゲームのルールとして説明されて
「はーんなるほどね」(???)(わからない)
という状況になったので、分からないならプレイすれば分かるだろ! とさっさとゲームをプレイし始めてみることにした。
やってみたい方はここからレッツチャレンジ!
https://plum-chloride.jp/kotonoha-tango/index.html
どういうことよ、と知りたい人は過去の私の解答例のキャプチャを貼ってみて拙い解説をしていくので以下をどうぞ。
これは第55回(3/17)のことのはたんご。
最終リザルトが上記の画像です。
第55回(3/17)の正解は「テキチュウ(的中)」
この画像をみてなんとなくどういうものなのかが見えて来た人もさっきよりはぐっと増えて来たんじゃないでしょうか。
とりあえず、私のいつもの攻略と合わせて解説を続けます。
1)まずは何か単語を入れないと始まらないので5文字の単語をいれていきます。最初は気負わず思いついた単語を。
この時は「ギョクドウ」と入れたらラッキーなことに一回目から「ウ」の正解を引き当てました。
2)1個文字を正解していますが、このままでは材料は少なすぎです。全く別の使われていない文字を使って他の5文字を入力。
するとまたラッキーなことに「チ」が位置は違えど使用される文字と判明しました。
連続してヒントが得られるとちょっと嬉しい。
3)では何かこれまでで出た「ウ」と「チ」を使った単語が思い浮かぶだろうか、と入力したら3文字が位置も文字も正解。
4)調子に乗って思いつく「○○チュウ」の単語を入れるも掠らない。
5)2文字分を探そう、とまだ使っていない文字をなるべく使って5文字の単語を入れる。全然掠らない。
6)あきらめずにまだ使っていない文字を探す。またダメ。(「ウ」に色がついていますがすでに「ウ」は一番最後の文字と判明しているので実質ヒントは増えていません)
7)あきらめずに(以下略)
やったぜ一気に正解に近づく「キ」の位置も文字も正解のヒント!
8)ということは「〇キチュウ」……残り候補数もたったの5個。
すぐに閃いたのが「テキチュウ」だったのでなんも考えずにそれを入力するとそれが正解だった。
みたいな流れです。
ちょっとはどういうゲームなのか最初よりかは分かった人も多かろうと勝手に思ってます。
というわけでゲームプレイはこちらからどうぞ。
https://plum-chloride.jp/kotonoha-tango/index.html
気が付いたら毎日やってる
と、まあそんなことを毎日やっています。
だってうっかり日付が変わったらページに飛んでやっちゃうんだもの……
日によってはタイミングや寝落ち、その日の予定に左右されて出来なかった日も少しはありましたが3月の頭頃に始めていまじゃ20日くらいは続けています。
そんなことある???
自分のコンディションにもよりますし、どうしても単語がぽんぽん出てこない日もあるのでそういう時は途中までやって時間を置いて続きから再挑戦、などもしばしば。
そこまでしてやる???
いやあ本当にねえ。
でもやっちゃってるんですよねえ。
どうしてだろうな、と思うといくつか予想が出ます。
それがこれ。
向き不向きと脳が絞られるような感覚と正解時の解放感
まずシンプルに、私がこういった推理ゲームが好きなこと。
限られたルールの中で正解を引き当てる、というものが好きなのです。
推理小説は犯人やトリックを推理しながら読むのが好きですし、(正解できるとは言ってない)昔から一人でやるパズルゲームが好きでした。クロスワードパズルは新聞や雑誌の隅っこに見つければ延々とやっていたし、マインスイーパーをこよなく愛している。
正解に行きついた時のカチリ、と何かがハマる瞬間が私は大好きなのです。
だから初めて「ことのはたんご」をクリアした時、ぱっと脳に走った解放感はしみついて離れないものでした。
今の生活で中々5文字の単語(しかも辞書に載っている単語という制約)を脳からひねり出さなければならず頭痛がしたほどで、何度Google先生に聞こうとしたことか。
そこまでしてやるか。
でもそれを超えて正解にたどり着かないと、初めての時に脳を揺らした解放感は得られないのでルールの中で答えを探ることが、やめられないのです。
「あ、0時過ぎたな。やるか」
と、自然と思ってしまうほどに。
他にも種類がある
実はこの単語推理ゲーム、日本語版は「ことのはたんご」だけでなく存在します。
中でも「言葉で遊ぼう」は「ことのはたんご」と同じく毎日やっているゲームです。
こちらはヒントが多く、かつ4文字なので「ことのはたんご」よりも脳が絞られる度数は低いのですが、たまにドツボにハマり思わぬ苦戦を強いられることがあります。
「ことのはたんご」が難しいと感じた場合はこちらをプレイしてみるのはどうでしょう?
https://taximanli.github.io/kotobade-asobou/
他には
WORDLE ja
https://aseruneko.github.io/WORDLEja/
POKEMON WORDLE
https://wordle.mega-yadoran.jp/
漢字ル
https://motemen.github.io/kanjile/
なんかもあります。
一通りやってみましたが、(内ポケモンWORDLEは赤緑に限ってエンドレス等を初期はずっと飽きもせずやっていました)日常に根付いたのは「ことのはたんご」と「言葉で遊ぼう」でした。
「単語推理」ゲームとしての優秀さ
全部やってみてわかったことは、「ことのはたんご」や「言葉で遊ぼう」がいかに「ゲーム」として優秀なのかということでした。
似たようなもので、日付を跨がずとも何度もプレイしてしまえるWORDLE jaは一見良いように思えますが……言ってしまえばWORDLE jaは、ちゃんとした単語でなくても打って試行出来てしまうのです。
こんな感じで。
なのでこのキャプチャのようにめちゃくちゃな文字でも打ってしまえばあぶり出しに使えてしまう。
使用する文字が分かればあとは入れ替えをすればいいだけなのでちょっと考えるだけで答えにたどり着く。
その点、「ことのはたんご」や「言葉で遊ぼう」では各アプリ内の辞書に載っている5文字(4文字)の単語でなければ試行すらできない。
そのおかげでこっちは頭が痛くなるほど考える羽目になるんだけど……でも、それこそが「面白さ」の肝なんだと強く感じました。
制約が多いほど、少ない手段でどうやって切り抜けるか?を思考しなければならない。だからこそ「面白い」。
そして1日1問、というのもにくい。
顔も性別も性格も年齢もしらない、ただTwitterをやって結果をツイートしているだけ、という接点だけで、でも「どこかの誰か」と同じ問題を解いているという体験が、後をひく。
だって正解したらそれを報告したい。
TLに嬉々として流したい。
ドヤりたい。
その体験が、「一日一回」というごくごく限られた、自分で制御できない場所にある制約であるのが、またにくいのです。
何故って、「その一回」が余計に待ち遠しくなるから。
一度でも体験してしまうと、問題を導き出した瞬間の脳の喜び(一昔前風に言えばアハ体験)が忘れられなくなる。
それが「一日一回」。
この二つが合わさって、余計にもどかしい、待ち遠しい。
日付変更線が遠くそして焦がれるものになってしまう。
新しい問題になったらまたやってしまう。
解ければツイートする。
エンドレス。
かれこれ私はそれを一か月近く、続けているのだからその「後を引く」面白さは証明出来ているだろう。
というわけで、こういう思考ゲームが好きな人は「ことのはたんご」・「言葉で遊ぼう」をやろう!
別に結果をツイートをしなくても、単純にゲームとして楽しいひとときを保証します。
ことのはたんご
https://plum-chloride.jp/kotonoha-tango/index.html
言葉で遊ぼう
https://taximanli.github.io/kotobade-asobou/
そして英単語に強ければ、ぜひ本家「Wordle」を。
英単語に強くなくても結構当てられる。
https://www.nytimes.com/games/wordle/index.html
もしこれを読んでプレイし、Twitterで結果をツイートした人がいるならば、どこかですれ違っているかもしれませんね。
そう考えるとなんだか面白い。
たまに感じる「どこかの」「だれかと」繋がっている感覚。
単語を推理するその時に、交わる縁が何かを結んでいるのかもしれない。
デザイナー。趣味は博物館ぶらつき、演劇鑑賞。各種遠征もするタイプ。
ここ数年で息をするようにグッズを買う癖がついてしまった。