話題()の映画「大怪獣のあとしまつ」を見たよという話

2月は28日しかないからいつもより短すぎる気がしないでもない。

ごきげんようヘビ子です。

突然ですけどみなさん映画館で映画を見ますか?

私は一時期月に5本くらい見てたこともあるくらいに映画館で映画を見ることが好きなのですが、たかだが数時間の動画に1900円も払いたくない、という人も中にはいるでしょう。

何回も見るのであれば映画館の会員になったりすると安く見れたり6回見れば1回無料で見られるなどの特典をもらえたりもしますが、それでも一回当たり1000円程度はします。

私はデケェ画面で、デケェ音で、デケェ推しのアップが見てェと思うので映画館に数千円払うことに躊躇はありません。
むしろ自分の趣味の領域では常套句の「実質無料」を宣言したくなります。(※実質なので実際はしっかりとカードを切ってお金を払っています)

と、まあ、そのくらいに私にとって映画を見に行くというのはすごくフランクな趣味で、タイミングが合えばさくっと映画を見に行ったりします。

で。

今回は……その中でも……なぜこれにお金を払ったのか……という……映画……

大怪獣のあとしまつ

という、

クソ映画の話です。

※直接的なネタバレなしですが感想を書いています。

それは公開初日、Twitterのトレンドに入っていた〝祭〟の前兆から始まった

前々から私の投稿を読んでくださっている方にはなじみがあると思いますが私はTwitterに住んでいるのでニュースソースがTwitterに偏りがち。

呼吸のようにTL(タイムライン)監視。
瞬きの間にトレンドチェック。

そしたらあらまあナントイウコトデショウ。

『令和のデビルマン』という楽しそう残念な単語がトレンドに入っているではありませんか。

興味を引かれて考えもせずにタップ。

ははーんなるほど…………(高速理解)

クソ映画の話か!!

そう、それが「大怪獣のあとしまつ」に一番興味を引かれた瞬間でした。

※デビルマンの実写映画がとにかくとにかくとにかくひどいと話題に登る作品でクソ映画の代名詞となっている。そのため『令和のデビルマン』とは『この令和にデビルマンのようなクソ映画がまたひとつ爆誕してしまった』という意味合いで取れるのである。言わずもがな実写映画版のデビルマンがひどいのであって、原作は素晴らしい作品だと私がいわなくても知れ渡ってはいると思いますがここでdisっているのは実写映画版のデビルマンであるということを留意ください。

そもそも、私はこの映画、「大怪獣のあとしまつ」のことがクソ映画と話題になる前から知っており、かつなんとなく気になっていた。
それはどこかで見かけた前評判で「シニカルな皮肉を多分に含んだ怪作」と聞いていて、久しぶりに映画見に行くのも良いかもしれないな、と思っていた作品だったのだ。

そこに「クソ映画」というクソデカ釣り針が登場したことにより「ヨォ~シ明日早速見に行っちゃうぞ~~!」とテンションがあらぬ方向に振り切れた結果……その謎の行動力でチケットを押さえたのであった。

それから、クソ映画と分かっていたので、ここはクソ映画のあとにちゃんとした映画にハシゴして終わりよければすべてよしの空気を作っておこう、とぬかりなく呪術廻戦0のチケットも取ったのでした。呪術廻戦0をぜひ映画館で見てください。

クソ映画に必要なものは?もちろんそれは……

ポップコーンとコーラでしょ!!!!!!!!!!!!!!!!!

映画鑑賞当日、意気揚々とチケット発券した私は十ウン年ぶりに映画館でポップコーンを買った。

そもそも家ではない場所で何かを食べながら映画をみるということが性質的に出来なくて……というより、画面みるのでいっぱいになり、結局手付かずのまま捨てることになるので私はこれまでポップコーンを映画館であまり買ったことが無かった。

し か し !!!!!!!!!!!!

今日の相手はクソ映画である。
〝あの〟デビルマンが引き合いに出されるくらいのクソ映画である。

普段は気にする
「ちょっと食べる音が響いちゃって申し訳ないな」
とか
「画面に夢中になって全然食べなかったなあ」
とか

そう言ったことは

皆無であるということが開始前から分かっている状態!!!!!!!!!!!!!!!!

ちょうどお昼時だったけどご飯も食べ損ねてるしこれは間違いなくポップコーンを買うべき。そう思った。

席に着いて一息ついて、手を伸ばしたポップコーン……超おいしい。
神の味がした。

ふかふかの椅子、目の前に広がるスクリーン、クソデカ音声。

ムードは完璧。
これぞ映画鑑賞。
知らんけど。

ポップコーンに伸びる手が止まらないまま、ながーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい予告編や注意事項の動画が流れてやっと、本編が始まったのでした。

それは、まるで、クソ寒おやじギャグを言った本人だけが面白いと腹を抱えているような状況で笑わなければいけないことを強いられているような空間

開始してから割とすぐ。
ポップコーンとコーラを買った私の判断間違ってなかったわ~と自分を褒めた。
塩っ辛いポップコーンをコーラで流し込むことの方が有意義。神の味がする。(2回目)

箇条書きにすると大体こんな感じです!!

・豪華なキャストを全てダメにするどうしようもない演出
・風刺にもならないお粗末な政府描写
・風刺にしたかったんだろうなという悪意は感じるが、それが全くうまくいってないので大変見苦しい
・めちゃくちゃにダサ過ぎる演出(スローモーション多用するとあんなに酷くなるって初めて知りました)
・下ネタを入れたかったんだなあとは思った
・50~60代のおっさんがおもろいと思って放つどうしようもない下ネタギャグにずっと付き合わされる感覚
・それ必要だった?????????????という三角関係
・それ必要だった?????????????というキスシーン
・それ必要だった?????????????という過去シーン
・いやそもそもその過去シーン何?
・観客を置き去りにするプロ(笑)のシナリオ
・オダギリジョーの無駄遣い
・松重豊の無駄遣い
・基本的にキャストの無駄遣い
・特に政府関係者にキャスティングされた皆様本当にお疲れ様でしたという気持ち
・主演の山田涼介くんは本当にがんばった。めちゃくちゃがんばった。彼は役を全うした。彼の演技はとてもとてもとてもよかった。この映画の見どころは彼の演技です。それだけはとてもよかったのでそこは救われる。彼のファンなら見てもまだ満足はできる。シナリオはクソだけど山田涼介くんのかっこいい所は見れます。
・政府のクソ会議の描写がコメディにしたかったけど空振りしている感じがすごい。めちゃくちゃ「こうするとダメになります」のお手本過ぎるダメさ。人をイラつかせるにはこうしろという手本。
・オチが近年稀に見るどうしようもないもの
・いや本当にオチが「こういうふうにすると駄作になるよ」というお手本過ぎる
・ダメofダメofダメ
・深く考えるだけ負け。

って言う感じです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あと令和のデビルマンは言い過ぎ、デビルマンはもっとアレ、という感想も散見されております。

この映画のいいところ

しかしこのクソ映画はクソ映画だと思って見に行けばそれなりにストーリーもあるため一応、一応、最後まで見れるっちゃ見れる。
まじめな特撮好きが初日に見に行ってちゃぶ台返ししたくなったんだと思う。

だってこの映画、先ほども言いましたけど、主人公役の俳優さん(山田涼介くん)がとっっっっっっっっっても頑張ってちゃんとかっこいいので、その俳優さん推しの人にとってはかっこいい!と思える場面を見ることはできるので一回くらいは推しを大画面で見ようかなという人にはいいと思う。

しかしながら、松重豊の無駄遣い、オダギリジョーの無駄遣い、西田敏行の無駄遣い………………いやオダジョーあれだけの出演なのにあの存在感はさすがっすわあとか思ったけど。なんか知らんけどめちゃくちゃかっこよかったし。

俳優さんは悪くないの。ビッグネームばかりで言わずもがないい演技をする方ばかり。

しかし、しかしである。構成とか、演出とか、なんかそういうのが、全てをダメにしていて、かつオチがひでえ以外に言いようがないので…………

何度でも言いたい俳優はすごく良いんですよ……演出とシナリオが最悪だっただけで……むしろ俳優の力でかなりマシなとこまで押し上げてもらってますよ……

ちがうこの映画のいい所を言おうとして結局disになってしまうのでこの映画のあまりよろしくない感じがにじみ出てしまってすみませんなのですが……

この映画のいい所はずばり、「どうすればかっこ悪いか」が学べるところ。

無駄に多用されるスローモーション……

妙に雰囲気だけ作って話している内容をごまかそうとしているも内容が酷いのでごまかしきれない構成……

カメラワークのダサさ……というより、この映画に「あっていない」選択がたくさん採用されてしまっていた。

どうすればダメな演出になるのか、どうすればカッコ悪くなるのか、どうすれば観客に伝わらないのか、どうすればテンポが悪く感じてしまうのか、どうすれば観客にイラつかせるかを学ぶために、自分でなにか物語を書く、作る人には学びになるところが多いと思います。
それにしてはまあまあ見ても許せる内容なので他のどうしようもない虚無を眺めるよりかは学びやすい初心者向けクソ映画なんじゃないかなって思います。

見るだけで「こうはならんぞ、絶対」と意識を新たに出来るはず。

見え隠れする大人の事情

と、ここまでさんざんこき下ろしてきたわけですが……

映画はとてもたくさんの人の手を介し、とてもたくさんの人の思惑を載せて、とてもたくさんの人のお金を動かすものです。

まあ、映画に限ったことではないんですけど。

大手と呼ばれる会社が噛んでいる事業は少なからずというよりももはや「忖度の塊」であることが多いですよね。知らんけど。

口を出す「何か」によって、本来作りたかったものから遠ざかってしまうことを強いられたのかも……しれないなあと思うと、制作陣をそのまま悪し様に叩くことにも疑問を抱えてしまう。

Twitterで「叩いて良い認定」をされてしまったあと、祭とも呼べるこき下ろし大喜利も活発だった。
まあ、その流れに乗って見に行って「クソ映画だったな!!!!!!!!」と感想を流した私もその祭を盛り上げる1人になっているのだけど。

「果たして忖度の塊だったのかどうか?」という疑惑の真相は闇の中とはいえ、ふと立ち止まって一度その祭の外側に出て冷静に考えなおす視点も忘れずに居たいとは思った。

脳死で叩いて良いもの認定されたものを叩くだけでは、見落としてしまう真実がどこかにあるかもしれない気がして。

まあ、知らんけど。

そもそものこと言っていい?

なんでクソ映画って分かってて、クソ映画見に行ったの?

最初にお話しましたが、現在映画はサービスデーでない限り、当日券を買えば大人1900円です。
ちょっといいランチが食べられるお値段。

今回の映画の上映時間は115分。
2時間弱の拘束を余儀なくされる。2時間弱あれば色々他に出来ることもあるだろう。

それらの対価を払ってまでなんでつまらないって分かっているものを見たのか?

と、人によっては思うかもしれません。

今回のこれは………………

完全にただのノリです。

あと、これだけこき下ろされてる映画、自分の目で確かめてみないと!という野次馬精神がテンションに上乗せされ、さらにSNSで今話題、TLのクソ映画愛好家の方も気になってる……とくれば余計に「明日休みだしちょうどいいのでは?」ってなるじゃないですか。

最強の呪文、

「最悪、SNSのネタになる!!!!!!!!!!!!!!!」

が発動した瞬間です。

いや~SNS依存って怖いですね~(しろめ)

とりあえず言えることは一つ。

クソ映画をネタとして楽しめない場合は、他の普通の映画を見た方がよっぽど有意義ですのでみなさんもぜひ大ヒット映画、呪術廻戦0を見ましょう。
よろしくお願いします。