炎上こわいよねぇ


社内でも数少ないオタクのわたしですが、オンラインゲームやSNSなどいろいろな界隈に生息していると日常的にみるものが「炎上」なんですよね。

昔はネットでの炎上っていうのはわりと陰湿というか陰ひなたでおきるものでした。

インターネットを利用する人間の規模、環境、仕組みが今よりも非常にミニマムで延焼しにくかったことも上げられると思います。

昔のインターネットはコミニュティの一つ一つが非常に小さく、その主体となる場所は個人のホームページの掲示板や小規模の部屋が無数にあるチャットサービスが多く、そこでの「もめごと」が今でいう炎上に近かったかなとおもいます。

そういうインターネットのはじまりの時期においてネットリテラシーはないに等しいのですが、逆にいえば現実の道徳観念をそのままもってくるひとが多く、俗にいう「荒し」以外は意外と良心的なやり取りが多かったかなとおもいます。

みんなよく言えば等しく擦れてなかったんですよね。

だから炎上というよりも純粋に批難に近いものだったわけです。

また1サイトを出てしまえばそこはもう完全につながりもなくその「村」でおきた問題にしかすぎなかったわけです。

しかし、インターネットがより手軽で身近になるにつれインターネット人口は飛躍的に増え、そこにできた某〇ちゃんねるのような大規模かつ匿名性をつよく謳った場所ができてくると悪意に歯止めが効かないユーザーが増えてきます。

しかもこの某〇ちゃんねるはなにかの界隈やジャンルに紐づくことが多かったため、たとえば車好きの掲示板であれば「~さんって人イベントで素行がわるかったよ」など、大きな界隈と大きなサイトがつながることで情報の流動性が飛躍的に跳ね上がりました。

オンラインゲームをやったことがある人であれば「あのユーザー晒されてたよ」なんてのは一度は聞いたことあると思います。

とはいえ某〇ちゃんねるは独特のしきたりが難しかったり、ネガティブなものを避けたい人間は寄り付かない。などまだまだ誰もが一般的にというものではなかったと思います。

いろんなコミニュティサービスが進化していく一方で最近ではSNSが身近になりましたね。

InstagramやFacebook、Twitter。

サービスの違いはあれど、情報を公開する。拡散する。そういうはっきりとした意図をもったサービスであるのは間違いがありません。

コミニュティツールであるSNSでの情報戦において「ユーザーごとを認識できる」という点が大きく、情報の発言に対して発言者が誰であるかが影響をあたえるようになってきました。

一種ブランディングに近いですね。

またSNSは拡散するためのシェアする仕組みがしっかりしているため、情報を自分だけの範囲外へ「回す」ことができるようになりました。

明確に誰が誰もしくは何にたいしてどう思っている。

という定義付けがされた情報を拡散できるようになったため、今の炎上は非常に延焼しやすいわけですね。

特にこの炎上を最近では政治や人種問題に絡むような大きな団体や組織がうまくSNSでコントロールしているケースが多々みられます。

わざと話題性を生むために印象操作を行い、ライバルに対しては落ち度があれば徹底的に炎上させます。

炎上って狙って自分で炎上マーケティングする場合と予測せず火を付けられる場合じゃ全然違いますからね。

炎上マーケティングの場合は最初から落としどころが決まっているので、結果どうなっても「おいしい」状況になるわけですから。

SNSで危ない発言をしている人。ただのうかつな人じゃなくて実はその発言で「利益」につながっているかもしれません。

ちょっと視点を変えてみることで狙い通りに流されないように意識してみるのもインターネットの楽しみ方のひとつかもしれませんね。