先日、チームの打ち上げで美味しいナポリピッツァのお店「BACAR」に行ってきました。
「ナポリ風」ピッツァのお店はあちこちにありますが、
ナポリピザ協会が認定した本物のナポリピッツァが食べられるお店は少ないです。
このプレートが目印ですよ。
イタリアでは国家資格を取得しないとピッツァ職人にはなれません。
この本物のピッツァ職人が作るピッツァは、マジでやばいです。
使う材料(生地を作る時の粉の種類まで指定)、入れてはいけない物、入れなくてはならない物まで定められています。
流石、職人の世界ですね。
これを薪の窯で焼かないとナポリピッツァとは呼べず、ガス窯、電気窯で焼いたピッツァはあくまで「ナポリ風」です。
これは無駄にこだわっているのではなく、ガス火の窯で焼くとナポリピッツァの味にならないからです。
やっぱり薪の火で焼いたピッツァだけが持つ味、香り、焼け具合が大事なんですね。
この、こだわり・・・日本人の「お米」に対するこだわりと似ていて、イタリア人にとってピッツァは「ソウルフード」なのだな・・と思います。
本当に美味しいナポリピッツァを食べさせてくれるお店は、素材へのこだわりが半端ないですね。
アンティパストからピッツァ、ドルチェまでどれも妥協しないガチ旨のものが食べられます。
プロシュートとサラミの盛り合わせ
柿のストラッチャテーラ
タコのフリット
マルゲリータ
王道のマルゲリータ。
バッファロー(水牛)のモッツァレラとバジル、塩、オリーブオイルだけで焼き上げたシンプルかつ最強のピッツァです^^
旨い!
ただただ、旨い!
イタリアのピッツァはピザカッターで切ってみんなで取り分け・・という食べ方はしないです。
自分のための1枚をナイフとフォークで切りながら頂くスタイル。
ちょっと、日本人の感覚と違いますが、これは文化の違いからくるものです。
とりわけをせずに、自分の1枚を自分ひとりで食べる・・というのがイタリアの文化なので、イタリア人と一緒の時は「ひと切れ頂戴!」というのはマナー違反になります。
他人のお茶碗から「ごはん、ひと口頂戴」というのと同じぐらい、「ひと切れ頂戴」はありえない事なのだそうです。。笑
これも「ピッツァ」の位置づけが日本やアメリカとは異なるので、イタリア人と食べる場合は「そういうもの」という理解が大事かと。
マリナーラ
こちらはモツァレラを使わないピッツァです。
ホールトマトと、ニンニク、バジル、パルミジャーノ・レッジャーノ、塩、オリーブオイルのみで焼いたピッツァになります。
モツァレラを使わないので、冷めてもチーズが固まらない・・というところから「漁師さん」がお弁当に持っていったピッツァという意味。なので、「マリナーラ」と名付けられました。
時々「マリナーラ」というメニュー名のピッツァに魚介を載せて、提供しているお店がありますが、、これはイタリア的には間違いです。笑
とまぁ、、
どうでもいい人にはどうでもいい話ですが、
「文化をそのまま頂く」というのも大事だなと思います。
BACARは日本でも数少ない本物のナポリピッツァが食べられるお店ですので、那覇にお立ち寄りの際にはぜひ食べてみてください。
バカ―ル
水曜定休・要電話予約
元料理人。
50歳の時にフライパンからパソコンに商売道具を持ち替えた。
未だに料理するのが大好き♪