「マーケティングは創造と科学」をモットーに
結果にフォーカスしたマーケティングを研究している川村です。
先日、ドラマの収録現場にお邪魔してきました。
ゴールデンタイムに放送されるような「いわゆる」ドラマですね。
弊社でプロデュースしているクライアントさんを出演させているので、マネージャー的な立ち位置としてお邪魔してきたわけです。
僕の学生時代の頃の某アイドル(10年ほど前にギャップのあり過ぎる犯罪を犯してワイドショーを騒がせたあの方です)が出演するので、会ってみたい・・・という個人的なミーハー根性も丸出しでお邪魔したのですが・・・
めちゃくちゃ勉強になりました!
僕の不謹慎??な意図とは裏腹に、現場を見学できたことはメチャクチャ多くの学びに繋がりました。
当の本人は現場入りの時間が大きく違っていたため会う事は叶わずでしたが、そんな事は1ミリも気にならない程の学びがあったんですね。
ザックリとその学びを共有しておきます。
1.台本の構成が分かりやすい(全員が共有できる)
実際の台本は下記なんですけど・・・
さすがに公開できる部分が少ないので、このように何やら怪しい本のようにモザイクだらけになってしまいましたが、この台本の構成が素晴らしい。
演者のセリフや動き(アクション)はもちろんの事、カメラワークや編集の仕方、そのシーンで表現したい雰囲気なども見て分かるようになっています。
これなら、現場にいないであろう編集者たちもパッと理解できる。
その上、配役からスタッフの方々に至るまで、細かなスケジュールやら場所の説明やらもこの1冊(全部で5冊)にまとめられている・・・
共同テレビさん制作のドラマなのですが、さすがに長年の経験によって培われた「台本」だな~っと、経験値の結晶を目の当たりにした気がしました。
これはすぐにでも取り入れられる事なので、今後の番組作りの際には活用したいと思います。
2.段取りがメチャクチャ良い。スケジュール通り進む。
これはホントに驚いたのだけど、キレイにスケジュールに沿って進んでいくんですね。
「〇〇さん、13時からAスタ入りでお願いします」
と言われれば、その通りの時間に入って予定通りの時間で撮り終えて、予定通りの時間に退出を促される。
しかも流れに一切の無駄がなく、場所も演者もスタッフも、持てあますことなくキレイに撮り進めていくわけです。
僕も今まで映像の仕事には多数関わってきました。
テレビ番組の収録やらYouTubeチャンネル用の撮影、男性向けのビデオや自社番組、ショートムービー、etc・・・
その経験の中でこれほど無駄なくスムーズに進行している現場を見たことがない。
ドラマの収録は午前中から昼過ぎのスケジュールで、その日の夕方は某テレビ番組の収録だったのですが、後半のテレビ番組の方はサラッと2時間おしでしたからね。大汗
スケジュール逆だったら間に合ってなかったんじゃないかと。
その代わりと言ってはなんですが、現場は完全に戦場です。
ずっとピリついた雰囲気と常にバタバタした雰囲気で息が詰まるレベル。
それだけ予定通りに進める事に「誰しも本気」なんだというのがよく伝わってくる空気感でした。
僕が作る番組とかだと、僕だけバタバタして他のスタッフや演者は「ヒマそうにしている時間」とか結構あるんですが、大いに反省した次第です。
反省はしたけど、今後どうやって改善すれば良いのか?という糸口を見つけきれていないのが歯がゆいですが・・・どうしたもんか・・・
ちなみにだけど、プロデューサーに聞いたところザックリ100名くらいのスタッフで撮影していたようで、その全員がバタバタしていたと考えると・・・
そりゃ戦場かと思うほどピリついた空気になるのも頷けます。
大きくこの2点が勉強になった点ですが、1つ目の「台本の作り方」は今すぐ取り入れられることなので、さっそく今後に活かしていきたいところだけど、問題は2つ目。
一言で言うなら「無駄をなくす」って事なのだけど、これがホントに難しい、、、
スケジュールをおさない為の施策として、このドラマでは「リハーサルも本番さながら」でやってたんですね。実質2テイクと同じ進め方だけど、あくまでリハなので進行しながら監督の指示が入る感じ。
だけどこれを対談番組とかでやれるか?と言われると疑問が残る。セリフだから出来る事だよな~とか。
加えて、指示を受けた演者は「即座に修正できるスキルがある」というのも大きいし、当日(リハ&本番)の時点での演者の完成度はかなり高い・・・
やっぱりプロ集団って「マジですげー!」と痛感しましたね。。。役者さんってホント凄い。。。
とは言え、アドリブがないからこそスケジュールきっかり動けるというのも1つの事実。
となると出来る事としては、台本の件とある意味同じかも知れないけれど、いかに「事前準備を徹底するか?」という点と、出演者&スタッフの意識をいかに高められるか?という2点がキモになりそう。
具体的な落とし込みはこれから行っていくしかないけれど、こういった点に気付けた(自分自身に疑問を持てた)事は、本当に良かったな~っと思いました。
マーケティングだけやってる人ならあまり気にならないポイントだと思いますが、僕の場合は制作屋でもあるので、こういうポイントも非常に重要。
具現化レベルが高くないと、結局マーケティングの足を引っ張る事になるので、この両軸共に高めていけるよう頑張りたいと、改めて思えた出来事でした。
そんなわけで今日は以上です。
【マーケター】
「マーケティングとは創造と科学」をモットーに、結果にフォーカスしたマーケを研究している。
好きな言葉は「成功はクリエイティブ、失敗はサイエンス」、嫌いなことは「努力してるふり」
仕事も遊びも家庭も全部全力。楽しんだもん勝ち。おじさんだけど認めたくない病に侵されている。