こんにちは!しょうです!
新型コロナウィルス感染拡大の対策として、自宅から出ないように外出自粛の動きが広まっています。“STAY HOME”という言葉も当たり前になってきていますね。STAY HOME出来てますか?
さて、STAY HOME。その動きは市場に顕著に出ているようで、東京の主要駅周辺においての人の動きは急激に減少しているのが下図からわかります。↓は感染拡大前の人の動きと4月29日15時での人の動き。これを比較(図一番下の数値)したものです。
(引用:新型コロナウィルス感染症対策)
東京駅は85.7%減、新橋は68.5%減、新宿歌舞伎町は75.9%減、品川駅は77.5%減、六本木は64.6%減。
目標は「8割減」なのであと少しというところ。
ただ、ここまで人の動きが無くなってくると気になってくるのは経済的な部分です。「お金はどこに行くの?」と思ってしまいます。みんな家にいますからね。ほとんどの業種で売上が減っているのはご存じの通り。
それでちょっと調べてみると私達の生活に直接関わっている企業でも、伸びている企業と、そうじゃない企業があったんですね。
その対比が凄く興味深かったのでランキングでお届けします。
時価総額を伸ばした小売企業ランキングベスト10
まずは時価総額を伸ばした企業からです。
数値は2020年4月24日終値と、直近3カ月の株式時価総額の増加額です。掲載が上にあるほどに時価総額を伸ばしています。
ウエルシアHLDG | 9,109 | +2,306 |
パン・パシフィック・インターナショナル | 13,146 | +1,864 |
神戸物産 | 7,278 | +1,457 |
コスモス薬品 | 6,040 | +1,180 |
クスリのアオキHLDG | 2,803 | +706 |
ツルハHLDG | 7,365 | +675 |
ライフコーポレーション | 1,924 | +620 |
スギHLDG | 4,180 | +602 |
ヤオコー | 2,657 | +400 |
セリア | 2,677 | +284 |
ウエルシアHLDGはドラッグストアや調剤薬局の運営を行っている企業です。パンパシフィックインターナショナルもドラッグストア系。時価総額が伸びている企業の多くは薬関係です。
また、ライフラインを扱う企業も同様に伸びています。その中でも「スーパー」「100円ショップ」など。これら生活必需品を扱う企業は軒並み時価総額を伸ばしているのがわかります。
ヤオコーは私もよく行くスーパーの一つです。ここはコロナ対策を徹底していてソーシャルディスタンスや消毒の推奨だけじゃなく、お店に入る時にカゴを目の前で消毒してくれて、それを渡してくれる徹底ぶりです。
他のスーパーを回ってみると、他はカゴまではやっていなかったんですね。これは想像にすぎませんが、経営陣の指導でヤオコーは真っ先に「安心感」を売りにいったのだと仮説。実際、目の前で消毒してもらえると安心感が増しますよね。
時価総額を減らした小売企業ランキング
次に時価総額を減らした企業ランキングです。
掲載が下にあるほどに時価総額を減らしています。
イオン | 18,664 | -1,225 |
クリエイト・レストランツHLDG | 976 | -1,262 |
エービーシー・マート | 4,350 | -1,510 |
J.フロント リテイリング | 2,278 | -1,518 |
丸井グループ | 3,690 | -2,167 |
良品計画 | 3,221 | -2,384 |
ワークマン | 5,189 | -2,578 |
ファミリーマート | 8,976 | -3,532 |
セブン&アイHLDG | 31,611 | -5,763 |
ファーストリテイリング | 50,470 | -15,263 |
時価総額を減らした企業は、いわゆる「不要不急」の商品を扱う企業ですね。衣料品・生活雑貨など。こちらはコロナショックで多大なる影響を受けている状態なのが見てわかります。
意外にもコンビニ系が下がっているところに注目したいです。
東日本大震災の際に評価を上げたコンビニがコロナショックでは評価を上げることが出来ないのは単純に「スーパーで買った方が安い」や「リモートワークで時間が生まれて調理できる時間が増えた」などが原因になっているのかなと分析。
都内に限らず会社で仕事をしているとコンビニほどの“我々の味方”は無いと思うのですが、いざリモートワークとなると「あえてコンビニには行かない」です。これは実感としてあります。
仮にコカ・コーラを買うとして、スーパーとコンビニが並んでいたらスーパーに行きますよね。安いですし。これと同じ感覚が市場に出ているのだと思いました。
小売企業の他でも「減」が続いている
また、今回は小売なので、このデータに掲載はありませんが、旅行・観光関係は大打撃です。ANAは通期純利益は75%減と発表してますし、上場企業でこの状態ですから、中小企業はより悪い数字が出ているはず。
全員が踏ん張らないといけない時です。
私の住まい沖縄も国際通りはシャッター街となってます…。ニュースを見て酷い状況になってる…と思いました。
あ、、そうだ。今沖縄は休業中なので観光目的の来島はお控えくださいm(__)m
沖縄お休み中です!
マーケティング担当として考えたい事
データそのものや数字を見ても「確かに」と思うものばかりですよね。自粛すれば各所に影響が出る。人の動きが減れば売上が下がる。そのまま数値となって表れています。
ただ、こういう時にマーケティング担当として下を向くのは間違っていて、むしろ逆に目線をかえるべきだと思っています。もっと分析しないとです。「どこに人が向くのか?」「何を見るべきなのか?」「次は?」を考えるようにしています。
さすがにこの世界規模の厄災を先に捉えて先手を打って事業を興すというのは難易度が高いです。なので今マーケティング担当としてみるべきものは…
- ・各社のコロナショック後の売上の上げ方・取り組み方
- ・SNS上での話題や興味の集まり処
- ・価値観が変わった箇所や文化の変化
- ・日常的に使う「言葉(ワード)」の理解
このあたりは常に見ないとあかんですね。
こういった情報を集めつつ、トレンドなども見て。自分なりに仮説を立てて、次に活かす。この流れですね。
あとは現状を今よりよくしないといけないです。足元。今既にある事業の売上強化。緩んでいるところの強化。まだまだやるべきことはたくさんあります。
市場の動きが激しい今はリサーチと分析をやりつつ。現状を伸ばすことと、チャレンジの割合を7:3ないし、8:2くらいで進めるのが吉と思いながら業務を進める意識がいいかと思っています。
今後伸びると思われる市場
今回の記事の流れで、盛り上がってきている・今後伸びそうな市場をリストアップしてみました。コロナの影響で否応なしに伸びている市場もありますが、、。
このあたりの市場は確実に伸びてきていますね。私が知らないだけでもっと他にもあると思います。気づいている人はコメントで教えてください。追記していきます^^
- オンライン学習シリーズ
- オンラインコンサル系
- 投資関係
- リモートワーク(つるはし含め)
- 監視&管理ビジネス
- リモートコミュニケーションツール系
- デジタル通貨
- デリバリーサービス
- バーチャルドクター
- ライブ配信
- ツイッター
- 自宅娯楽(HuluやNetflixなど)
- DtoC
僕らはマーケティングのプロなので、こういったニーズウォンツ含めて新しい「流行り」や「トレンド」「文化」は常にアンテナ高く張っていかないとですね。
まとめ
今回のデータはこの状況で「投資家」がどう見ているのか?という意味合いが強いものですが、でもそれでも今の市場がどうなっているのか?その状況を見るには大いに参考になるものだと思います。
今こそあらゆるところにアンテナを張って情報を集めるべきですね。
おわりに、小売企業の関係者の皆様に、新型コロナウイルス感染の拡大の中、消費者のライフラインを支えていただき心から御礼申し上げます。
上場企業を含む営業会社を3社経験。その後にウェブマーケティング会社の取締役を経て株式会社ウェブエンジンを創業。2019年にハイロックスワルドに合流。
メディア運用&新規事業立ち上げを担当。