【追悼】TAIJI(沢田泰司) 波乱万丈で壮絶なロック生涯

本日 7月17日は
TAIJI(沢田泰司)さんの祥月命日。

45歳という若さで逝去されてから
もう9年も経つんですね⛪

TAIJI(沢田泰司)さんが
日本のロックシーンにおいて
どれだけ凄いミュージシャンだったのか

私なりに回想しながら綴りたいと思います📝


TAIJI(沢田泰司)さん
超絶イケメンで、
天才的なテクニックのベーシスト🎸


X(現X-JAPAN)
インディーズ時代(1985年)から
デビュー後の黄金期を支えたメンバーです。

1992年にX(現X-JAPAN)から脱退。


その後は

☑LOUDNESS(ラウドネス)

☑D.T.R

☑Cloud Nine(クラウドナイン)

☑音風(おとかぜ)

☑TAIJI with HEAVEN’S

色々なバンドを渡り歩いて活動していました。

ロックベーシストの絶対的なアイコン
誰の目から見ても稀有な才能と
異常なほどのカッコ良さで溢れていました。




華麗で超絶テクニカル
孤高の天才的プレイヤー

☑神がかったテクニック
☑ぶっちぎりのカッコよさ


もはや言葉で伝えるのが難しいので、
こちらを視聴ください🎬




私が初めて「X 」の
ライブに行ったのは小学5年生。

目の前でこんな演奏されたら
心が取り憑かれます(笑)

圧倒的で刺激的なステージを観て
イチコロで虜になりました。

セカンドアルバム「BLUE BLOOD」
☑紅
☑X
☑ENDLESS RAIN
☑WEEK END
☑オルガズム

などなど。

今聴いてもサウンドクオリティが高く
30年以上前の作品とは思えません♫

もちろん、アルバムタイトルにもなっている
「BLUE BLOOD」も名曲です!

ライブではエネルギーが溢れ出ていて、
キレッキレで最高です♫

1989年の「Blue Bloodツアー」には
何度もライブを観に行った
懐かしい記憶が蘇ります(笑)



オルガズムのベースフレーズ🎸



X-JAPAN最速曲
「STAB ME IN THE BACK」

BPM(テンポ)200という狂った速さを
冒頭からラストまで、
職人技の速弾き「刻み」がエグいです♫

さらにライブステージでは
動き回り(ときには走りながら)
正確に弾いていたのは圧巻です。

この曲はサードアルバム
JEALOUSYに収録されていますが

実は、インディーズ時代からのお馴染みナンバーで
これぞ「X」という悶絶級の攻撃的サウンドです🎶

ステージの圧倒的な存在感は
今観ても「20代前半」の青年とは思えない
王者の貫禄すらあります!




Stab Me In The Backのベースフレーズ🎸




不屈の名曲
Voiceless Screaming

アルバム「JEALOUSY」収録の名曲
Voiceless Screaming

哀愁漂う美しく繊細なメロディは
何度聴いても、胸を打たれます🎶

TAIJIさんは、元々ギタリストなので
ギターテクも凄いのですが
メンバー(ギタリスト)のHIDEやPATAに

TAIJIほど上手く弾けない

難しすぎて、TAIJIのギターは弾けない

このようにギタリスト2人に言わしめたことは
ファン周知の有名なエピソードです。


しかし、このエピソードの真相は

演奏は出来るけれど
TAIJIのようには表現しきれない!

私は、これが正解だと思います。

ガットギターのフィンガリング🎸
ハイフレットのアルペジオ🎸
アポヤンド奏法での2フィンガーピッキング🎸


確かに技術的に難しい曲ですが、
技巧バンドのギタリスト2人が
お手上げというレベルではありません。

きっと「楽譜上」の再現は十分できるでしょう。

しかし、それでは曲に込められた
「想いや真理」のような
細部までは演奏したとは言えない・・・


レコーディングでもライブでも
Voiceless Screamingのギターは
TAIJIさんが演奏していた理由は、

作曲者であるTAIJIさんが
“表現者”として相応しい
考えられたからだと思います。

つまり“曲の真理を表現する”ところまで
考えたときに、
TAIJIほど上手くできない・・・と
言っているのだと私は解釈しています。


作曲当時はTOSHIさんの声が出ず、
喉の手術をするか悩んでいた時期だったそうで
どんなに叫びたくても声が出せない
TOSHIさんの葛藤や苦しみを表現しています。

Voiceless Screaming
(無言の叫び)

当時のTOSHIさんの気持ちを汲んで
TAIJIさんが作曲したという2人の深い絆

TAIJIさんの作曲センスの高さと
ハイレベルのアコースティックギター🎶

バラードコレクションにも入っていない
隠れきれない「超極上のバラード」です💎




こちらはピアノバージョン。

メンバー同士の確執や約30年の時を超えて
YOSHIKIの繊細なピアノで
この名曲を聴けるなんて涙腺崩壊します。




お前が無駄に過ごした今日。

それは昨日死んだ誰かが
必死に生きようとした
「明日」なんだ。

このTAIJIさんの口癖は
他の誰でもない自分自身に対して
言い聞かせていた言葉に思えます。


貴重な1日を必死に
大切に生きてきたからこそ

☑脳梗塞(のうこうそく)
☑癲癇(てんかん)
☑膠原病(こうげんびょう)
☑肝硬変
☑境界性パーソナリティ障害
☑アスペルゲンガー障害
☑左大腿骨壊死
☑左足靭帯断裂の後遺症

晩年期はこれだけの病気や事故の
後遺症と戦いながら、必死に生きてきました。

一時期はホームレスにまで身を落とし
先輩や仲間、元メンバー(hide)に先立たれ
数々の病気や事故の後遺症など
多くの不遇を経験したTAIJIさんが、
これまでもっとも辛かったと語るのは

「Xを辞めるとき」だったそうです。

初めてTAIJIさんとお会いしたときは
興奮よりも、感動よりも、
とにかく極度の緊張で震えました。

嬉しいなんて感情はぶっ飛んでしまい
ミーハーな気持ちなんて
欠片もありませんでした(苦笑)


無知で未熟だった私を
優しく可愛がってくれたこと。

何度も真剣に音楽を語り合えたことは
生涯忘れられません。


私がTAIJIさんと一緒に過ごした時間は
とても短く限られた期間でしたが、
今では、その「すべて」
誰にも触れることの出来ない私の大事な宝物です。

May He R.I.P.