どうもイケミーです。
昨今YouTubeブームが来ております。
特に以前のようなYouTuberと言われる投稿者のみなら、
アカデミック系YouTuber、ビジネス系YouTuber、教育系YouTuberなど、
呼び方は様々ですが、
いわゆるTheYouTuberの典型として認知されてきた「エンタメ」を全面に押し出したYouTubeチャンネルのみではなく、
自分自身の思想、知識、テクニックなどを提供するYouTubeチャンネルが増えてきています。
ジャンルも様々で、キャンプ、英会話、育児、フィットネス、プログラミング、FX、株式、ライティング、写真、勉強、楽器、歌、法律、自己啓発などなど・・・
「新たなYouTubeの波が来ている」
というのは、この業種で働いている人はみな思っていると思います。
YouTubeで必須になってくるのは、企画、撮影、編集という大きく分けて3つの工程が必要になりますが、今回は「編集」にフォーカスを当てて記事を書いていきたいと思います。
密かに動画編集が副業としてブーム?
冒頭でビジネス系YouTuberが増えているという話をしましたが、
YouTubeチャンネルが増えると、必然的に需要が高まるのが「動画編集」のお仕事です。
多くのエンタメ系YouTuberは自分自身で企画、撮影、編集までやっているというイメージがありますが、この「編集」という作業だけはどうしても専門スキルが必要になるため、高いクオリティで実践するには時間と労力が必要になります。
であれば、それを外注しちゃえとなるのは必然ですよね。
YouTube動画の企画・撮影まではチャンネル運営者が行い、編集はランサーズやTwitterなどで編集してくれる人を探して依頼するというのが最近では多くなっています。
そのYouTube動画の編集依頼が増えたことで、
今では動画編集というのが密かに副業として人気が出ているなという感覚。
僕らもYouTubeチャンネルを複数プロデュースしている関係上、
様々な動画編集者の方と関わり、そして様々に編集された動画を見てきました。
その中で出会うわけです。良い編集、悪い編集。
違う言い方をするなら「面白い編集」「面白くない編集」
YouTubeの動画編集で面白く、そして見続けてもらうためのテクニックは色々あります。
(テンポをうまく出すであったり、テロップで強調させ印象を強く残すとか)
でもその前に動画編集をする際の「マインド」も重要だと思ったので、
動画編集を発注する側として、YouTube向きの動画編集をする際に、
気をつけるべき「マインド」について触れていきたいと思います。
まずは自分に向けて動画を作れ
僕が動画編集する際に一番重要視しているポイントは、その動画が誰に向けられたものなのか?ということです。
つまりは「ターゲット」なんですが、
このターゲットを考えたときに多くの人が「●●な人達」ということを最初に考えます。
例えばフィットネスであれば「これから筋トレを始めたいけど、やり方がわからない人」に向けて動画を作る!とかって考えるのは意外とみんなやっているんですが・・・
最初に僕が考えたほうが良いのが「自分自身に向けて動画を編集する」っていうことです。
つまり「自分が見て面白いと思える編集」をするってことです。
なぜ他人ではなく、自分に向けて編集をするのかというと、
自分自身には嘘はつけないから、です。
動画編集をしていると常にベストな状態で編集できるわけではありません。
- ・納期が迫っている
- ・ほしい動画素材が撮れていない
- ・結構見辛い映像になっている
- ・喋りが単調で面白くない
などなど・・・
どんなときでもベストな素材を編集できるわけではありません。
そんな時に「誰かに向けた編集」をしていると、言い訳をしたくなるんですね。
「これはこれで面白いと思う」
「まずは出してみて反応を見てみるか」
「こういう感じで上手く反応が出るかもしれない」
でもこれって、動画をYouTubeで公開しないとわからない反応ではありますよね。
でも、自分自身には、今、リアルタイムで、なう面白いか動画を聞くことが出来ます。
自分自身が最初の視聴者であり、最もその動画を見ている視聴者なんです。
だったらその自分自身が「面白い」と思える編集が出来ていない時点で、
おそらくYouTubeに公開して、視聴者に見てもらったとしても「良い評価」は受けられないと思います。
であれば、最初に自分自身が面白いと思える演出、ツッコミ、テロップタイミング、SEタイミング、差し込み画像・BGM、などなど・・・
こだわって納得して、そこから「他の誰か」に向けた形で編集する。
これが第1段階だと思います。
極論、自分が面白いと思えない動画は、他の人が見ても面白いとは、思わないです。
抑えるべきポイントと外すべきポイント
さて、自分自身が面白いと思える動画編集をしよう。と言いましたが、
ここで1つ問題があります。
自分自身が面白いと思う動画を作るために、1つの動画にこだわってしまうと意味がない
ということです。
動画編集ってある意味アートみたいなものだと思っています。
素材を使って、それを自由に、無限大に変化させていくことが出来ます。なので、こだわろうと思えば、どこまでもこだわることが出来るのが動画編集だと思います。
ただ、現実問題として仕事として動画編集をするのであれば、「締め切り」は必ず存在します。
なので、どこまでも自分が面白いと思えるところまで突き詰められるかというと、必ずしもそうではないと思います。
だったら「こだわるべきポイント」と「捨てるポイント」を自分の中で境界線を作り、
集中するポイントに力を注いで効率的に高クオリティの動画を作ることを意識しないといけません。
じゃあどこにこだわって、どこを削るべきなのか?というと・・・
- ・チャンネルによって変わります
- ・動画によって変わります
- ・時代によって変わります
なので、そんなの一概には言えないわけですね。
ここは自分の中のセンスを磨くしか無いと思っています。
そのために必要なことが「自分の中のおもしろセンサー」の強化です。
動画編集をしたいならテレビを見ろ
「おもしろセンサー」は単純に自分の中で面白いと思うものが「なぜ面白いのか?」「どう面白いのか?」を感じれることだと思っています。
自分が笑ったこと、ものを分析する力ですね。
それを磨いていくことが大事で、そのためにはたくさんの面白いものを見る必要があると思っています。
そのために僕が使えると思っているツールが「テレビ」です。
「テレビは見ない」という世代が多くなってきました。
実は僕も数年前まではテレビを持たない生活をしていましたし、
テレビがあっても年に数回つけるかどうか、というレベルでほぼほぼテレビを見ない事がありました。
ただ、それって実は動画編集をする上ではもったいないってことに気づいたんですね。
実はYouTubeで魅せる動画編集をするためには、
ある種テレビを見ていることも十分有意義になると思っています。
ちょっとYouTubeと比較すると、
YouTubeの多くは個人の演者と個人の編集者が多いと思います。
なので、テロップの付け方や演出の仕方、それこそデザインから構成まで、
基本的には一個人に依存します。
ただテレビはそうはいかないわけですね。
1つの番組を制作するにも、企画、構成作家がいて、プロデューサーがいて、ディレクターがいて、カメラマンがいて、アシスタントがいて、音声さんがいて、照明スタッフがいて、小道具や大道具などの美術スタッフがいて、メイク担当がいて、衣装担当がいて、プロのタレントがいて、
現場だけでもこういったスタッフがそれぞれプロの仕事をして作り上げているわけですね。
やはりクオリティは違います。
番組に使われているテロップのデザイン1つとっても、クオリティの差は当然出てきます。
また、視聴者が受け取る情報も違ってきます。
YouTubeは主に自分自身に向けてオススメの動画をピックアップしてくれます。
ブラジング機能という機能で、これを実装してからYouTubeで使う時間は数倍まで膨れ上がっています。
実際にYouTubeの中の人も、YouTube全体の視聴時間の7割は、このブラジングから再生されているとコメントしています。
YouTube視聴時間の7割超はAI利用のレコメンドから–最高製品責任者が語る – CNET Japan
ただ、実はこの機能だと「自分がいつも見ているものと似ている動画」としか触れ合うことが出来ないという難点があります。
その点テレビは自分が見たい番組がそのタイミングでやっているかはわかりませんし、
何より自分が知らなかったこと、ものに触れることが出来ます。
自分から情報を探しに行くYouTubeと、与えられる情報を一方的に受け取るテレビ
一見YouTubeのほうが取り入れる情報を取捨選択することが出来るので、効率的に感じるかもしれませんが、テレビのようにある種ランダムに情報を与えてくれるツールは、自分の幅を広げることが出来ると思います。
「テレビは時間を奪うもの」
そういう感覚が強かったのですが、動画編集をしている今、僕には新しい情報・演出の宝箱のように感じます。
ですので、自分のおもしろセンサーと出会うために今一度テレビを見てみるのも良いよ!という話です。
あくまでテレビというのは1つの例ですが、
そういったチャンネルを増やしていくことで自分の中の「面白い」という感覚を磨いて、
それを自分が作る動画にも活かしていくことが出来れば、
「人生 生きてるだけでスキルアップになる」
というわけです。
なのでテレビも、良いもんだよ。
沖縄出身の30歳 現在はYouTubeを使ったマーケティングを中心にメディア事業を展開中です。新しいものはとりあえず試してみる。温故知新。