「マーケティングは創造と科学」をモットーに
結果にフォーカスしたマーケティングを研究している川村です。
慣れない事をして疲弊しまくっている今日この頃。新しい事へのチャレンジは疲れるけれど、結果がついてくるとやっぱり楽しいのでやめられない。困ったもんだ。
さて、今日のテーマはLP(ランディングページ)です。
LPはLTVに多大な影響を与える
まずは言葉の定義から。
ここで言うLP(ランディングページ)というのはリード案件を指しています。
いや、LTVに多大な影響を与えるという意味ではLP全般ですが、今回の検証結果に関して言うなら「リード案件」での結果という事ですね。
弊社でマーケティングを請け負っている案件の1つに「スキルアップ教材」がありまして、その案件のLPは簡単に言えば「資料請求」を行うようなLPになっています。
このLP・・・
一部・・・ほんの一部だけ改良したのですが、その結果はROI2倍(LTV3倍、利益は5倍)というトンデモ結果を叩き出してしまいました。
ぶっちゃけ5分ほどで改良できてしまうくらい些細な改良。
マイクロコピーなんかよりよっぽど些細な改良です。
その結果、いったい何がどうなったのか?
CPAを上げてLTVを大きく上げる
先ほどもお伝えしたようにこの案件のLPはリードなので無料登録が最初のKPIになります。
今まではKPIまでのCPAは約3,000円だったのですがLPを改良したことによって4,500円に高騰。実に1.5倍もの広告費がかかってしまいました。
100登録30万円だったものが100登録45万円かかるようになったわけだから、通常であれば「LP改修は大失敗」という結論になるはずです。
ですが、実はこの結果は「予想通り」だったので、広告費の高騰は気にせずそのまま検証を続行しました。
その結果・・・
ROI:142%
↓
ROI:304%
という驚きの結果になりました。
この数値だけ見ると2倍に見えるかも知れませんが、ROIなので「利益」を算出している数値。つまりこの場合だと仮に広告費が100万円だったすると、
ROI:142% → 利益:42万円
↓
ROI:304% → 利益:204万円
という事になるので、実際の利益をベースに考えると実に5倍弱です。
これがいかにトンデモ結果なのかがよく分かりますね。
理由は明確になっているのか?
最初の方にお伝えしたと思いますがこれは「検証結果」なので、いわゆる「テスト」です。
ってことは、この後テスト結果を元に他の箇所に移植して実運用に回すと大きな利益を上げられる!!
そう考えると思いますが、実際はまだまだテストを続けます。
なぜなら「理由が明確になっていないから」です。
正しくは、今回のテストは「ドンピシャ」で狙って実施したのでこの結果は狙い通りでした。(5倍も伸びるとは思っていなかったけど…)
ですが、この結果は「全体の空気感」が揃った結果だったのか?
それともただLPの変更だけが理由だったのか?
この改修は多くの場合に当てはまるのか?
こういった部分が全く把握できていないので、ドンピシャで狙った検証結果だけを鵜呑みにして全体に反映させると痛い目にあいます。
全然検証結果のようにならない・・・って事態を引き起こす可能性が多く残っているって事ですね。
テストを繰り返す以外に成長はない!
つまり、あらゆる状況を想定してテストを繰り返すことで「精度が上がる」ってことです。
疑問に思ったことはドンドン「テスト」していくことで経験という名の知識になるので、勝手な思い込みで決めつけずに「実際にやってみる」という癖をつけましょう。
ぶっちゃけ・・・・・・・
新しい事をどんどん取り入れてテストしていかないことには個人的にも会社としても成長していきません。
トヨタがずっと同じ型のカローラだけを作ってたって大企業にはならなかったはずなので、それと同じだと思ってもらえば分かりやすいかと思います。
新しい事に「答え」なんかありません。
やってみた結果しかないのです。
その結果を積み重ねる事で、考えうるベストが見つかるだけ。
その点を肝に銘じていきたいものだと、改めて自分にも言い聞かせつつ今日はこれで締めたいと思います。
お疲れさまでした~
【マーケター】
「マーケティングとは創造と科学」をモットーに、結果にフォーカスしたマーケを研究している。
好きな言葉は「成功はクリエイティブ、失敗はサイエンス」、嫌いなことは「努力してるふり」
仕事も遊びも家庭も全部全力。楽しんだもん勝ち。おじさんだけど認めたくない病に侵されている。