オウンドメディア(サイト)構築を外注化すると駄作サイトが生まれやすくなる理由

こんにちは!しょうです!

僕がサイトの運営・運用についての仕事をスタートさせたのは2013年頃。現在は2021年ですから経験およそ8年ですね。大小関係なく、失敗成功関係なく数えれば約30サイトほどの立ち上げ経験を積んできました。

1人運営で月間30万PVを突破して月の売上が500万円を超えたこともあれば、2時間ほどで書いた記事たった1つで1日3万PVを集めた経験もあります。SNSを用いた施策ではもっと大きなアクセスを集めたいこともありました。

そして・・・。その一方では超真面目に運営したのに1日30PVも集められない駄作サイトを作ったこともありますし、、、予算を作り、外注に依頼してサイトを作ったのは良いけど全くアクセスがこない!なんて経験もしてきています。

もろもろ数えると30サイトどころじゃないかもしれないです。

成功失敗、もろもろ経験を積んできたおかげもあって、うまくいくサイト、うまくいかないサイトの共通点というのも分かってきた最近です。

…というわけで、今回取り上げようと思ったのが“うまく行かないサイト”の一つのパターンである「オウンドメディア(サイト)構築の外注化」について、その注意点について書いておこうと思います。

(この記事ではオウンドメディアの明確な定義はしません。集客用に作られたブログやサイトもひっくるめて「オウンドメディア」として扱います。ご注意ください)

『オウンドメディア構築を外注化すれば簡単に100万PV行く!』とかありえないし嘘だよ。

オウンドメディアが評価されはじめて早7,8年は経過している現在ですが、脚光を浴びるオウンドメディアが増えるにつれて、運営・運用の外注化を勧める広告が比例して増えています。

「オウンドメディア」で検索すれば広告もたくさんでるので一度見てみてください。

オウンドメディアの最大のメリットは2点。

  • ・自動で集客できる
  • ・安定した集客が見込める

厳密には自動でもないし、安定も約束はされていないのであれなのですが、一般的に認知されているのはこの2点だと思います。しいて言うならば「名刺代わりになる」というのも一つのメリットになると言えるでしょう。

いずれにしてもオウンドメディアは「集客が見込める」という点が強いので、多くのマーケター、事業家にとっては魅力的に見えることと思います。

ではその一方でオウンドメディアのデメリットは?というと4点あります。

  • ・集客できるようになるまで時間がかかる
  • ・コンテンツの作り込みが大変
  • ・Google次第で突然アクセスが減る可能性がある
  • ・成果が出るまで「具体的に〇日」という確約が無い

こういったデメリットがオウンドメディアにはあります。基本として「オウンドメディア」は作り込みが面倒なのです。記事もたくさん書かないといけないし、その品質も担保されないといけない。そして休むわけにもいかず、ずっと作り込みに縛られることになっていきます。

頑張れば安定した集客装置になる。でも作り込みが大変。多くの人はこのジレンマに縛られていくことになります。

・・・で、悩んだ挙句、多くの人がオウンドメディアの外注化を考えるわけですね。

では外注した後、それが上手くいくかどうかで言うと、多くの場合は失敗するか、成功するまでとっても時間がかかることになります(制作コストの回収にすごく時間がかかることになる)。

もちろん、いうまでもなく「簡単に100万PV」とかありません。

まぁ、、確かに。そんな簡単に100万PVのサイトを量産できるなら自社でやった方がいいですしね^^;100万PVのオウンドメディアはモンスター級とは言えないかもしれないけれど、中小企業規模なら十分な収益を生み出せますから。

なぜ外注化は上手くいかないのか?

なぜうまく行かないのかというと、オウンドメディアが上手くいく最大のポイントは「ユーザーの役に立つことだから」なんですね。

役に立たないサイトに遊びには行かないですよね?

1回限りのワンチャンスはSEO上の都合で起こると思いますが、そこからのリピート化は「サイトが本物である」その必要が出てきます。

そして多くのオウンドメディアが目指すべきは“そこ”ですよね?CPA下げたいし、LTV上げたいですよね。そしたら着地点はそこになるはず。ハリボテのサイトが出来上がって満足するのは誰もいないです。

そしてここが大事なのですが、ここで言う「役に立つ」の定義とは、

  • ・面白い
  • ・知らなかったことが知れる
  • ・体験談(薄くではなく、濃いもの)
  • ・事例(薄くではなく、濃いもの)
  • ・他サイトでは知る事が出来ないもの

が僕自身がザックリと決めている定義です。

他のサイトに既にある記事を、同じような感じで、同じようなリズムで、同じような画像や説明の仕方をしたとして、人気サイトになるの?って言うとならないですよね。二番煎じはいつまでたっても一番にはなれません。そして業界によっては二番煎じはまだいい方であって、自分たちのサイトが20番手や、50番手、100番手の可能性だってありますからね。

なので、この上記条件が必要だと思うわけです。

で、これを満たせるコンテンツ記事を書ける人とは?

上記条件を満たすには、攻略を狙っているその業界で生きていて、かつライティング力があり、現場で実践していて、事例を織り交ぜながら話が出来る必要があります。つまり現場最前線にいる必要があるんですね。

そんな外注ライターってどれくらいいるの?という話になっていきます。いないんです。この人材の確保が外注でクリアできると思えないわけです。

能力が何段階も必要なんですね。記事を書ける。その業界にいる。実践を怠らない。事例を作れる。そんな人が1文字数円で買えるわけなくない…?というかそんな価格で売らなくない…?というのが現状の結論。だからオウンドメディアの外注化は難しいよね…という着地なんです。

実際に、自分の目で見てみてください。外注で作られたオウンドメディアで「何度もリピートしたい!」と思えるサイトがいくつあることか。

またネタ出しについても同じです。市場にいる人と、いない人ではネタの出し方が根本的に違います。ここで生まれる違いが成長に大きな差を生むということも多くの方は知りません。

オウンドメディアを成長させるというのは簡単じゃないんですよね^^;

では外注化は無理とすべきか?というとそういうわけでもありません。オウンドメディアを成功に導くための外注化は一定のコツが必要になります。

そのコツについては次回の記事でお届けしようと思います。

まとめ

オウンドメディアの大変なところの一つは「記事を書くこと」ですからね。他に設計も大変なんですが、誰が何と言おうと最終的には「記事執筆」の負荷に苦しめられると思います。

なのでこの部分をどうやって品質を担保しつつクリアするか。これがオウンドメディア構築最大のポイントになってくるのは間違いありません。

ではまた次回!