人は「焚火」を前にするとなぜ本音を話してしまうのか?

10月末ということでいよいよ沖縄も秋本番です。キャンパーにとっては待ち焦がれていた季節ではないでしょうか?芋や栗をほくほくにして食べたり、新米の甘味を感じたりと楽しさ満点の時期。…というわけで早速行ってきました秋キャンプ^^;

こんにちは!しょうです。

今回は知り合いの特別な許可を経て沖縄本島中部のビーチでキャンプをしてきました(本当はキャンプNGらしく、知り合いパスポートで特別に宿泊、なので地名は出せません^^;)。

さすがにこの季節は涼しくていいですね。景色も風も気持ちがいい。

なによりも設営しても汗をかかない素晴らしさよ。秋しか勝たん。

で、今回はこちら!これにフォーカスをあてようと思います。

そうです。ご存じ「焚火」です。

こちらは完全に焚火にほれ込んでいる様子のひだりしたさん。焚火とのツーショット。ひだりしたさんは最近とある魔術師(邪術師?)に『あなたはオレンジカラーだ』と言われたらしく、「焚火はオレンジだから今の俺にピッタリだ」と楽し気でした(笑

焚火には色々なパワーがありますよね。見ているだけで癒されるし、炎の形は一瞬一瞬で変わっていくし、パチパチという音も、木が燃える匂いも「全てが癒し」という感じで、魅力いっぱいです。

キャンプのメインイベントにもなるし、みんなが寝静まる前の1,2時間の多くは焚火を囲んで話をするっていうことが多いはず。

僕自身思い返せば、大体のキャンプで焚火をして、焚火を囲って、話をしてから寝ています。そして具合が悪い(飲みすぎとか)ケースを除けば、大体の場合で深い話をしているんですよね。

なんというか、、、話がしやすい。

言いやすい。聞きやすい。

じゃあなんで焚火があると「話しやすい」という気持ちになるのか?これがこの記事のメインテーマです。これは仕事にも使えるヒントがあるのでは?というところから色々調べてみたんです。

なぜ「焚火」を前にすると本音が出るのか?

なぜ焚火をすると話がしやすかったり、本音を言いやすかったりするのか?

ほとんどの場合で「感覚値」で話されるこのテーマ。雰囲気がいいからとか、音が落ち着くとか、匂いが好きとか。確かにそうなんだけど、もっと深い何かがあるのでは?というのが僕の疑問なんです。

で、調べた結論からいくと「焚火を前にすると本音を話せる」という現象はリラックス(安心感)からきていると。

そうだよね。それは何となくわかる。

人はリラックスしている時(安心感を感じている時)に、本音が出やすいという話。

これは逆のシーンを考えるとわかりやすいですよね。ピリッとした緊張感のある会議で創造性あふれる話が出てこない(何なら話がし辛い)のは緊張しているからです。じゃあ反対にリラックスできると話がしやすくなって、色々な意見が出てくるという感じ。

じゃあなぜ焚火はリラックス感・安心感を生みやすいのか?という点を調べてみました。これがちょっと興味深く、ビジネスにも使えそうなので見てみて欲しいです。

安心感は3つの作用と、6つの効果から生まれている

焚火から生まれるリラックス効果(安心感)は…

  • 1)解放作用
  • 2)所属作用
  • 3)リラックス作用

この3つから生まれているらしいです。より詳しく見ていくと、解放作用は色彩&焦点効果、所属作用は閉合効果&接近効果、リラックス作用は輻射熱効果&1/Fゆらぎ効果で作られるとのこと。

■補足
1)解放作用
焦点効果:火を見ながら話を聞いていることが多く、話し手もメンバーの目を見ずに話ができることから、本音を話しやすくする効果
色彩効果:焚火の色~橙色・黄色等~が、心の開放・自信・積極性が増大し、自然とピュアな気持ち・本音・素の状態にリセットする心理的効果

2)所属作用
閉合効果:閉じられた環境により、メンバーの一員であるという所属感やこの場を過ごす特別感から親和性を感じる効果
接近効果:お互いが寄り添い合う物理的距離感の短縮から、親和性が高まり心を許し、安心感を醸成する効果

3)リラックス作用
輻射熱効果:焚火が放つ長波の遠赤外線により身体の芯から温まることによる、生命的安心感を与える効果
1/Fゆらぎ効果:不規則な音(バイノーラルビート)が脳の視床下部に採用して自律神経のバランスを調整し、過剰な交感神経の高揚を押さえてリラックスをさせる効果

※参考:日本焚火効果研究会

ということで、こういう複数の要素が融合して「話がしやすい」という環境を生んでいるという話ですね。雑にまとめると“焚火は凄いパワーを持っている”ということ。

仕事をしていると、相手の本音を知りたいな~というシーンが定期的にありますよね。この本音を引き出せないまま進めていくと、建前優位で話が進んでいくわけです。よくあるのが「上がAっていうけど、ほんとはBだと思うんだよね」な話。聞いたことありません?あるよね絶対(笑

でもこのまま突き進むと、どんどん摩擦が起きたり、スムーズに進まないということが起こります。

これが小さなことならいいんです。大した問題にはなりませんからね。でも扱いが大きなものは凄く慎重にならざるを得ない。そういったシーンで焚火を使ってみるというのは選択肢の一つだな…と思った次第です。

加えて会議についても、数値報告系は緊張感を持たせ、クリエイティブ系は安心感を持たせたメリハリのある運営の仕方も大事だよねって話になりそうです。

エンタメとしての焚火、ツールとしての焚火

こう考えると「焚火」はそれそのものを楽しむエンタメとしての使い方が一つですよね。そしてプラスオンで考えたいのがツールとしての使い方です。

例えば最近コミュニケーションがスムーズに行ってない人と自然に話をするために焚火を用意するというのも一つだと思うし、それは大げさということなら焚火を“囲うかのような”環境を作ってしまって、そこで気軽に話が出来るようにしたり(喫煙者同士が仲良くなるのは、後者だと思う)。

いずれにしても焚火は面白いということですね笑

でも最近デイキャンプでいいかもとか思いつつ。。w

しばし焚火で楽しむ時間を過ごす我々。火遊びとしても楽しいし、いかに燃焼部を全て燃やすかを考えながら焚火をするのも面白いですよね。最後焚火台に灰だけが残っていると気分がいいです。

余談だけど、この写真は深夜2時頃にiphone13で撮りました。星がこんなくっきり映ることに感動。

というわけで!焚火は偉大!機会があれば是非みんなで焚火やりましょう!