ウィズコロナ、これからのマーケティング戦略

「マーケティングは創造と科学」をモットーに、
結果にフォーカスしたマーケティングを研究している川村です。

緊急事態宣言が解除されて早1ヵ月半ほど経ちましたが、皆さんはもう自粛ストレスの解消はできたでしょうか?

弊社でも先の週末に「ビーチパーティ」を開催して、久しぶりにワイワイと楽しめたな~という気がしております。

とは言えまだまだ課題も多く、日本では「第二波」が騒がれていますし、1日あたりの感染者数も3桁が当たり前に戻ってしまいました。

また、同時に世界中で「経済の回復」が大きな大きなテーマとして掲げられている状態ですね。

ここでまた緊急事態宣言を行えば、経済に深刻なダメージを与える事は必至ですし、かといってこのまま感染拡大を放置するわけにもいかない・・・

僕達は本当に難しい局面に立たされていると言えます。
 

コロナによる経済へのダメージという意味では、社会的には「コロナショック」と表現されており、

「コロナ禍により世界が大きく変わった」

なんて言われていますよね?
 

だけど個人的にはそうは思っていなくて、実際のところは・・・
 

コロナで変わったのではなく、時代が10年前倒しになった

というのが実態じゃないかと思うわけです。

結局のところ「コロナ禍」によって起きた事と言うのは大きく2つで、

1.IT化が急速に進んだ
2.ユーザーの殿様化が急速に進んだ

この2点です。
 

リモートワークやオンライン授業、宅配サービスなどなど、全て「IT化」が進んだだけで、別に「働かなくなった」わけでも「勉強しなくなった」わけでも「消費がなくなった」わけでもありません。

全て今まで通りだけど、それらの行動をとる手段が変わっただけです。IT化によって。

また、ネットでモノを頼めば、日用品も家電もその日の夕食でさえも「自宅に届けてくれる」ようになり、仕事も授業も足を運ばなくても「自宅で行える」ようになったわけで、これはつまり「ユーザーの殿様化」が進んだだけの話です。

そしてこれも、AIを含めたIT化が目指す未来の形ですよね?

人間が働かなくても機械に働いてもらましょうよという「傲慢な人類の目指した未来」ですから、これもただ「早まっただけ」です。
 

今まで「じわじわ」と進められてきたIT化が、コロナをきっかけに一気に加速したから「世界が変わった」と言われているだけで、最初からこういう未来を目指して歩いてきたじゃないか。僕達は。

つまり、こういう未来を「真剣に考えていた企業」にとっては、アフターコロナもクソもなく、ただただ「自分達の時代が来た」としか思ってないわけです。
 

銀行に就職すれば安泰だった過去とIT化の未来

銀行と言えば就職先の中でも花形であり、銀行に就職する為に有名大学に入った人も少なくないはずですが、残念ながらもうそういう時代ではありません。

IT化が進めば「人と言う労働力」はどんどん不要になるので、少し前に3大メガバンクと言われる三菱UFJ、みずほ、三井住友を合わせて「3万2,000人のリストラ」なんて発表もありました。

日本NO1企業である「世界のトヨタ」も「これからは苦しい時代になる」と言っており、アフターコロナにおける重要なキーワードはCASE(ケース)だと公言していますね。
※CASEとは「Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)」
 

今やAmazonは「Amazonフレッシュ」というサービスで生鮮食品にまでリーチしてきており、このままではIT化が進んでいないスーパーは間違いなく食われていくことでしょう。

有名なレストランでさえ「ウーバーイーツ」で出前できる時代ですし、有名シェフが「秘伝のソース」をYouTubeで公開してしまう時代を、僕達はどのように乗りこなしていけばいいのでしょうか?
 

富岳が圧倒的ポテンシャルでスパコン世界1位に

6月後半は「富岳スパコン世界1位」というニュースで持ち切りでしたが、これもまさに未来を象徴するかのような「スペック」です。

世界初となる4冠を達成した富岳のスペックは「圧倒的世界1位」なのですが、このスペックがどれほどのものかご存知ですか?
 

例えば「計算速度」ですが、公式情報によると「1秒間に41京5530兆回計算できる」そうです。

はい。えと、、、41京??

僕の人生で「京」って単位に触れたのは富岳が初めてでして、全くもって想像できない数字です。もはや早いのか何なのか分からない。

なので富岳の1秒を「人類」に置きなおしてみる。

世界全人口70億人が一斉に計算を行い、”不眠不休”の24時間フル稼働で休みなく丸っと2年間計算を続けた時の計算量が「富岳の1秒」です。はい。

不眠不休は無理なので、睡眠&食事の時間として1日8時間休みを与えれば、全人口が3年間ずっと計算を続けた時の処理量=富岳の1秒です。

もうアホです。意味不明すぎる。

これほどのパフォーマンスを持ったコンピューター・・・いったい何が出来るようになるのか?
 

スパコンが一般的になるとどうなるか?

富岳はあくまで「スーパーコンピューター」なので、開発費1500億円を投じて作られ、製品化時の価格は1台1億2000万円ですが、いずれこのスペックを有したパソコンが「家庭用」になる日が来るわけです。

かつての「マイクロソフト」がそうだったように。

そうなるとどんな未来が待っているのか?

もう想像する事さえできないってのが正直なところです。
 

さすがに「富岳」ほどのスパコンが家庭用になった未来は具体的には想像できないが、これから10年で進んでいく「IT化」で何が起きるのか?くらいは、ある程度の予測がつく。

特に僕はマーケターなので、マーケティングというジャンルにおいて起きる事は容易に想像できる。
 

マーケティングは、より”本質的価値”に帰結する

先に1点だけ補足しておきますが、ここではマーケティングを明確に定義し、かつ細分化して補足するという部分は割愛します。

なぜなら「それだけで本1冊書ける」くらい、マーケティングとは各々が勝手な想像でイメージしている「抽象的な言葉」だからです。

なので、ここで言うマーケティングとは「利益を最大化させる為の全て」と定義します。
 

その大前提を持った上で話を進めますが、マーケティングにおける一番外側・・・本質から最も遠い「テクニカル」な部分の基本は「データ分析」や「ABテスト」と呼ばれるものかと思います。

こういった「テクニカル」な要素は、IT化が進めば進むほど「自動化」されます。ほぼ確実に。

現時点でも「MA(マーケティングオートメイション)」と呼ばれるツールは一般化しつつあり、これらの機能が飛躍的に向上していく事は火を見るよりも明らかです。
 

例えばfacebook広告やGoogle広告などは、すでに「ビッグデータ解析と自動最適化」というAI(人工知能)が搭載され、「どういったユーザーに向けて広告を配信するか?」という設定を、人の手が介在する事無く自動的に行ってくれるようになっています。

現時点でここまで自動化が進んでいるわけですが、これが更に進化するとどうなるか?

恐らく、クリエイティブテストやLPテストといったABテストは全て自動化され、同時に商品ラインナップや顧客満足度などのエンゲージメントを織り込んだ価値算出から限界コストの算出、配信面の選定まで全自動化。

更にはクリエイティブ制作からLP制作まで「データ」を元に自動生成されるようになる。

リーンプラムとかは正にこの点にフォーカスしたMAツールと言えるでしょう。
 

「いやいや、そこまで自動化されるかね?」

なんて声も聞こえてきそうだけど、すでにSEOという領域においては、AIを搭載したクローラーが「価値の高い」と判断した「記事」を上位表示させるが、コンテンツ制作AIがクローラーの特徴を分析して「価値が高いと判断される記事を自動生成する」という事が行われている。

それを考えれば、すでにリーンプラムが一定の成果を上げている点も考慮するなら「余裕であり得る」と言えるだろう。
 

そうなると、データ分析や最適化どころの騒ぎではなく「ライティング」と呼ばれる領域さえも重要なスキルではなくなるということ。

ベースに対して表現可能な事は、全てAIが自動的にLPやクリエイティブを作ってくれるとなると・・・もう「ライター」とか不要だよねって話になる。

そうなると、競争社会で勝ち抜く為に必要なことはテクニカルな事ではなく「本質的価値」に帰結するしかないわけだ。
 

本質的価値とはなんぞや?

マーケティングという領域を大きく3つに分解すると、

1.商品そのものの価値
2.商品やサービス、企業のユーザー価値=ブランド
3.ユーザーに買ってもらう為のアクション

まぁ、かなり無理矢理3つに収めた感が出てしまっているけれど、マーケティングについて詳しく解説しないという大前提があるので許してほしい。
 

この3つの領域の「3」の部分が、極論を言うならテクニックであり今後の未来において自動化(差別化出来ない)される部分で、「1」の部分が本質的な価値ってことになる。

そんで、この本質的価値とは「ニーズ」とも言われる事が多いけれど、ぶっちゃけ2020年現在において広義で定義できるニーズなんか、少なくとも日本には残されていない。モノなんざ腐るほど余っている時代だ。

加えて、生産者の「自己満足」的な価値も意味がない。

どれだけ性能がよくても一般消費者からすれば「は?だからなに??」となってしまうようなモノは、価値あるようで価値はない。

重要なのは「真の価値」だという事。
 

で、こんなのは当然っちゃ当然だし、元々「本質的価値」は絶対に忘れてはいけない部分であり、マーケティングとは「ここから始まる」と言っても過言ではない。

なので、本質的価値に帰結するけど本質的価値は元々重要だよねって話になる。

そうなると、テクニカル的な要素が残されていて、尚且つ本質的価値にも近い部分となると・・・
 

ブランディング戦略とランチェスター戦略

僕達のような「中小零細企業」が力を入れる(手に入れるべき能力)べきは、さっきのマーケティング領域でいうところの「2」にあたる部分じゃないだろうか?

ポジショニングやブランディング。

つまりはマインドシェアをいかに奪えるか?という戦略の立て方。
 

結論として結局はランチェスター戦略が重要になってくると考えているけれど、商品開発に莫大なコストをかけられる大企業には、やっぱり「本質的価値」で勝つのは難しいし、テクニカルな部分が自動化されてしまうのなら表面的なテクニック(DRMなど)で差別化する事も難しい。

そうなると残された選択肢は「ブランディング」なのかな?という仮説が立つ。

そんで、中小零細企業が取れるブランディング戦略なんざランチェスター戦略以外はないので、結局はそこに行き着く。
 

あくまで仮説ではあるけれど、アフターコロナ、ウィズコロナをぼけ~っと考えていると、上記のような結論に辿り着いたりなんかしたりしている。

まだまだ詰めきれていない部分も多々あるのだけど、ひとまず「今のところ」という意味での結論にしておきたい。

今日はここまで。

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