Briar Roseです。
東京ディズニーランドの
3大マウンテン
🌋スプラッシュ・マウンテン
🌋ビッグサンダー・マウンテン
🌋スペース・マウンテン
中でもスプラッシュマウンテンは
丸太のボートに乗って、滝つぼへ落ちる
人気の爽快アトラクションですね🎢
3大マウンテンにはそれぞれ、
数々の物語設定がありますが、
今回の記事では意外と知られていない
スプラッシュマウンテンの原作について
奥深い世界を綴りたいと思います📝
舞台はクリッターカントリー
物語の舞台はさまざまな
動物たちが暮らす
クリッターカントリー🐰🦊🐻
☑クリッター(小動物たちの)
☑カントリー(国)
スプラッシュマウンテンは、
昔「チカピンヒル」という名前の丘でした。
Chick a pin hill
ニワトリの頭のような丘
動物たちが住むチカピンヒルには天才建築家の
「ビーバーブラザーズ」が作ったダムがありました。
そこには、アライグマの「ラケッティ」が
こっそり作っていた密造酒工場も・・・
ある日、ラケッティが密造していた
蒸留器がド派手な爆発事故を起こします🔥
その衝撃によってダムが決壊してしまい、
ダムにせき止められていた大量の水が
一気に溢れ流れて、大洪水💦
チカピンヒルの洞窟内にも水浸しになり
川になっても、水の勢いは止まらず
大きな滝つぼができるまでに・・・
この事件から
水しぶきの山(スプラッシュ・マウンテン)と
呼ばれるようになりました🚤
ラケッティの蒸留装置は
アトラクション内でも見れますよ👀
爆発事故を起こした張本人であるラケッティは
お酒の密造にはすっかり懲りたよう。
今はチュロスなどの軽食を販売している
ラケッティのラクーンサルーンという
お店をちゃっかり開いています(笑)
原作は禁じられたディズニー映画
《南部の唄》
スプラッシュマウンテンの原作📖
映画「南部の唄」は、
完全に封印されてしまっている状態😭
現在は公式Disney+でも取り扱いなく
販売やレンタル、配信も一切していません💦
日本ではソフト化されていた時期があり
VHSテープ版とレーザーディスクが
1980年代に販売されていました📼
その後、完全に絶版になってしまったので
もしも持っていたら激レアです👑
現在は、メルカリやヤフオクぐらいでしか
購入方法はなさそうで
平均相場は3〜4万円くらい💴💴💴
値段的に年々高騰しているので
相場が下がることはなさそうです😅
まさに「幻の映画」
TSUTAYAやGEOでもほぼ取り扱いないので
レンタルもほぼ見つかりませんが、
渋谷TSUTAYAにはレンタル版があるようです📼
レンタル対象は、VHSテープ版で、
ビデオデッキ本体もレンタル可能みたいですよ。
ちなみにVHSビデオ版(冒頭部分)に
スプラッシュマウンテンのCMがあります😃
1992年(平成4年)当時のCMなので
今から約30年前の映像です。
こうやって当時の映像を見ると
歴史を感じますね。
そもそも、スプラッシュマウンテンに
「題材」が合ったことを知らない人も多いはず😅
【南部の唄】
📅1946年(昭和21年)
11/12公開
※日本では1951年公開
🎬制作
ウォルト・ディズニー
ロイ・ディズニー
📖原作
ダルトン・レイモンド
ジョエル・チャンドラー・ハリス
📖脚本
モーリス・ラプト
ダルトン・レイモンド
モートン・グラント
ビル・ピート
🎥実写監督
ハーブ・フォスター
🎥アニメーション監督
ウィルフレッド・ジャクソン
🎥作画監督
ミルト・カール
ジョン・ラウンズベリー
オリー・ジョンストン
🎧音楽監督
チャールズ・ウォルコット
⏰上映時間
93分
1946年(昭和21年)公開なので
今から75年前の作品です。
日本でいうと終戦翌年💦
だいぶ昔ですね😅
スプラッシュマウンテンの原作なので
気になっている方や観たい方も多いはず❣
もちろん私は何度も観てますが
当時は幻の作品なんてまったく思いませんでした。
※近所の図書館などでも普通に貸し出しされてましたw
この映画、実写とアニメの融合で
割合的には
☑実写70%
☑アニメーション30%
実写映画にアニメーションを
取り入れた感じです🎬
主人公は動物たちではなく「人間」
🎩リーマスおじさんという黒人男性
👦白人の少年ジョニー
そこに、
🐰うさぎどん
🦊きつねどん
🐻くまどん
スプラッシュマウンテンでも
お馴染みのキャラたちが登場します。
しつこいようですが
あくまで実写パートがメインで主役は、
🎩リーマスおじさんという黒人男性
👦白人の少年ジョニー
この2人の心の触れ合いを描いた内容です。
農場で雇われているリーマスおじさんが、
屋敷の御曹司である少年ジョニーに
「むかしむかし、あるところに」といった感じで
おとぎ話を語ってあげる。
この「おとぎ話」の部分で
アニメーションパートに切り替わる展開です📺
「うさぎどんの話を聞かせて」
何処かで聞いたことのあるこの台詞❣
アトラクションのQライン(待機列)で耳にする
「あの声」は映画の実写パートだったんですね😃
作中で、リーマスおじさんが語る
🐰うさぎどん
🦊きつねどん
🐻くまどん
スプラッシュマウンテンで観たことある
お馴染みの情景がバンバン出てきます🎬
🐸釣りをするカエル
🐻罠に掛かってしまう、くまどん
🦊罠に掛かったくまどんに
激怒するきつねどん
🐰蜂の巣を頭からかぶるくまどんに
爆笑するうさぎどん
🐰捕まったうさぎどんが、
茨の茂みには投げ込まないで欲しいと懇願
などなど。
本作を観れば
「なるほどー、そういうことだったのか」と
唸ることでしょう。
🐰うさぎどん=ブレアラビット
🦊きつねどん=ブレアフォックス
🐻くまどん=ブレアベア
ブレア○○というのは、
ブラザー○○の黒人訛りなので、
日本語で言うところの
「○○どん」になったようですね。
クリッターカントリーのテーマソングとも言える
ジッパ・ディー・ドゥー・ダー🎶
(Zip A Dee Doo Dah)
スプラッシュマウンテンに乗っていると
途中で流れるお馴染みの歌🎤
正直、今観ると相当古い映像に思えますが、
1946年(昭和21年=終戦翌年)公開と考えれば
とんでもないクオリティに思えます。
日本国憲法が公布された年ですからね😅
封印された廃版理由は
アメリカの抱える社会問題
🎬制作技術が凄い
🎤歌も最高
📖ストーリーも感動的
こんなにも素晴らしい作品なのに
どうして絶版状態なのか!?
Disney+でも公開されず
封印されてしまっているのか・・・
実は、かなり重たい理由があるんです。
あくまで実写パートがメイン。
そして主人公は、
🎩リーマスおじさんという黒人男性
👦白人の少年ジョニー
この2人の心温まる交流を描いた本作は
映画の舞台と時代設定が「訳あり」なんです💦
舞台となるのはアトランタ南部の農場
時代設定は南北戦争が終わった頃
リンカーン大統領が奴隷解放宣言をした
1860年代のようです。
アメリカ南部では農業中心で黒人が奴隷として
人権なくロボットのように過酷な労働をしていました。
一方、アメリカ北部では白人社会中心で
「人類皆平等」を掲げていました。
奴隷解放宣言後も、人種差別が激しかったことは
歴史的に明らかな事実です💦
信じられないような暴力行為や
理不尽を強いられる黒人が大勢いたことでしょう。
なので、作中における
1860年代〜1870年代頃の社会では
☑黒人と白人が、こんなに仲睦まじく
心を通わせた交流なんてありえない
☑事実を捻じ曲げるな
☑都合よく改変するな
このような
批判や抗議が相当あったようです💦
ディズニー作品なんだし、
実際、こういう温かい話があってもいいじゃん!
私たちの感覚ではこのように思えますが、
米国では歴史的にかなり根強い社会問題から
南部の唄は「封印」されている状態なんですね💦
ちなみに作中において、
黒人差別の描写などは、一切ありません。
映画制作は1940年代。
当然、ディズニー側も配慮したはずです。
しかし白人と黒人の触れ合いや交流が
「美化」されすぎてしまっているのが
猛烈な批判や抗議の原因なってしまったようです💦
私が本作を観た感想は
直接的な差別描写はないものの
「登場人物の身分差」は
かなり生々しく描かれていると感じました。
農場を運営している白人と労働者の黒人たちは
住んでいる場所や服装はまったく違います。
※黒人の子供なんて靴を履いてなくて裸足です。
労働者の黒人は全員
「ジョニーお坊ちゃま」とか
「若奥様」と呼んでいますし
「主従関係」は、リアリティを感じました。
世界中で公開する映画なので、
ディズニー社も差別要素や主従関係は生々しく描かず、
かなりマイルドにアレンジしたと考えられます。
しかし、
黒人の人権を大事にしている団体や
Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)運動において
☑美化して描くな
☑事実を捻じ曲げるな
☑都合よく改変するな
このように、
大きな反感を買ってしまったようです。
例えば、農場で働く黒人たちが、
明るく楽しく大合唱して仕事に行くシーン🎶
ミュージカル要素が定番のディズニー映画なので
実写シーンでは、とにかく「みんな」歌います🎤
実際、労働者がそんな陽気に歌いながら
楽しそうに働くわけないだろ!なんてことは
視聴者全員が思っていること❣
このシーンを朗らかなミュージカル仕様にするだけで
あらゆる団体から猛抗議されてしまうのは
アメリカでは深刻で根深い
歴史的な問題を抱えているからでしょう💦
時代の流れで不適切表現になる作品は
数多くあります。
制作(公開)当時の
☑時代背景
☑常識
☑価値観
☑感覚
☑言葉遣い
今の時代で考えたら
完全にズレれているシーンがあっても当然です。
星飛雄馬の猛練習なんて
昭和オヤジの虐待と言われてますしね(苦笑)
実際、手塚治虫作品のブラックジャックなどは
現在の常識では不適切な表現になるシーンもあるので
巻末に「おことわり」が入っています📖
封印して「なかったこと」のようにするのが
都合よく簡単なのかもしれません😢
しかし「南部の唄」は、
映像も音楽もストーリーも
本当に素晴らしい作品。
社会問題を乗り越えてソフト化やデジタル化して
後世に残して欲しいと強く感じます。
悲報
スプラッシュマウンテン閉鎖!?
2020年6月。
本家アメリカのスプラッシュマウンテンが
テーマ変更するという報道が公式アナウンスされて、
世界中のディズニーファンは衝撃を受けました💦
テーマ変更による改装と言っても
スプラッシュマウンテンはなくなるので
事実上の閉鎖です😨
世界に「3つ」あるスプラッシュマウンテンのうち
2つがなくなるということです😢
舞浜の東京ディズニーランドは
オリエンタルランド社が運営しているので
現段階では、テーマ変更はまだ未定ですが
ディズニー本社と協議を進めているようです💦
テーマ変更後のアトラクションは
『プリンセスと魔法のキス』になるようです👑🐸
猛抗議や批判の影響により
封印された「南部の唄」
その作品を題材にして
物語を再現したアトラクションが
スプラッシュマウンテン🌋
原作(映画)同様に
アトラクションも改変しろという流れから
スプラッシュマウンテンの閉鎖(テーマ変更)に
正式に決定したようです。
ちなみに、プリンセスと魔法のキスは
一般市民で非王女の黒人少女のサクセスストーリー
プリンセス「ティエナ」の物語です👑
たしかにスプラッシュマウンテンの原作
「南部の唄」の問題を解決するなら
プリンセスと魔法のキスは
もっとも見合った作品かもしれません。
プリンセスと魔法のキス(ティアナ)を
まとめた記事はこちら📝
アトラクションのリビルド(再構築)は
時間の問題で、いつか訪れることですから
正直、仕方ないことです💦
実際、米パークのタワーオブテラーは
原作トワイライトゾーン(1950年代放送)が題材で
アトラクション自体も古くなったことから
🎬MARVEL映画
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
現在は新アトラクションに
改装されています。
TDLのスプラッシュマウンテンは
クリッターカントリー全域になるので
アトラクション総工費は、なんと285億円💴
古いアトラクションのリビルドは仕方ないことですが、
今後、舞浜はどうなるのでしょうか・・・
スプラッシュマウンテンは
90分の原作映画を
10分に凝縮したアトラクション
単純に滝壺に落っこちる爽快感だけではなく
舞台や物語設定があれば興味をもつ人もいるでしょう📖
しかし題材となる原作映画があるのに
観たくても「封印」されている状態💦
原作があるアトラクションだったら
この矛盾は問題ですね😰
物語の細かい演出は映画を観て
初めて理解できるのに・・・
しかし、実際にスプラッシュマウンテンの魅力は
滝壺に落っこちるアトラクションの爽快感で
原作を知らなくても楽しんでいる人は多いわけですから
シンプルに
アトラクションとしての完成度が高ければ支持される
ってことですね😃
東京ディズニーランドの
「3大マウンテン」として堂々と聳え立ち
開業30年になるスプラッシュマウンテン🌋
きっと、あなたも想い出のアトラクションとして
記憶に残っていますよね?
この先、世界で「唯一」残っている
スプラッシュマウンテンは
東京ディズニーランドって可能性も考えられますから
頻繁にインパークしない人なら
今度乗るのが最後かも・・・と
少し意識してみても良いかもしれませんね😃
あなたに合ったディズニー映画を探すならこちら🎬
ディズニープリンセスの記事はこちら📝
ディズニーパークについてはこちら🎡
壮大な物語設定を徹底深堀りした記事はこちら📝
Imagining the Magic
Briar Rose
横浜生まれ横浜育ち。I★YOKOHAMA
神経質で気まぐれで、こだわり強い潔癖症。
理想主義的で一貫性にこだわるゆえに、柔軟性に欠けるB型。
ポリシーなき売上至上主義者は軽蔑するが、信念を持った成功者は無条件でリスペクト!