【ディズニー※映画】絶対に観るべきディズニー渾身の作品「プリンセスと魔法のキス」

集中時に聴いているBGMは
映画音楽に傾倒しているBriar Roseです🎧

今回の記事は、
名作揃いのディズニープリンセスから抜粋🎬

今から10年以上前の作品ですが、
まったく新しいタイプのプリンセスだった
「ティアナ」について綴りたいと思います👸

プリンセスと魔法のキス
🎬2009年公開

時代設定は1910年代頃。

物語の舞台は、ジャズ発祥の聖地
米国ルイジアナ州のニューオーリンズ🇺🇸
（フレンチ・クォーター）

原作は子供向けのジュブナイル小説
「カエルになったお姫様」
※Princess and the Frog

さらに、小説の原作はグリム童話
「蛙の王様」
※Der Froschkönig oder der eiserne Heinrich

ディズニー版の本作は、
これまでの定番ディズニープリンセスとは違い
かなり「現実味」ある作品に仕上がっています🎬

「愛」だけではなく、勇気と優しさで夢を叶える
新しいロマンチックストーリー💕

本作のクオリティは最高なのですが
ディズニーが予想していた興行収益にならず
イマイチ盛り上がらなかったようです💦

2009年はアバターやハリーポッター（謎のプリンス）
マイケルジャクソンのThis is itが話題でしたね。

日本ではマイナー扱いかもしれませんが
文句なしの名作で純粋に感動しますよ❣

📖素晴らしいストーリー

🎬美しい手描きアニメーション

🎶主題歌も作中のサントラも最高

1910年代、現実世界ではあり得なかった
異人種間の交流も本作の見どころです👀

物語の「あらすじ」を
簡単に解説しましょう📝

ジャズ発祥の地と、食べ物が美味しくて有名な
ニューオーリンズで生まれ育ったティアナ🇺🇸

どこかの国のお姫様ではなくて
彼女はニューオーリンズに住む
「普通」の少女です👧

他のディズニープリンセスとまったく違うポイントは
自分の「レストラン」を持つことがティアナの夢🍴

王子様と結婚することではありません！

幼少期から父と一緒に料理をしてきたティアナは
夢の実現に向けて努力を惜しみません✊

自分の夢を叶えるためには
誰かを待っているだけじゃ駄目。

お星さまにお願いしてるだけじゃ駄目。

だから、開業資金は自分で頑張って貯める！

そんなわけで
むちゃくちゃバイトしてます（笑）

寝る間も惜しんで夜勤もバリバリ🌃

観ていて心配になるくらい・・・

とにかく、めちゃくちゃ働き続けます💦

当然、友人から舞踏会に誘われても
バイトを理由に断ります（苦笑）

目標がブレていませんねｗ

プリンセス定番の舞踏会まで断るなんて、
今までのプリンセスでは絶対に考えられません💦

過去、これほど現実的な
プリンセスがいたでしょうか！？

なにがなんでも舞踏会に行こうとした
シンデレラとはまったく感覚が違いますね😅

シンデレラを徹底深堀り解説した記事はこちら📝

【ディズニー※BGS】原作は闇物語？シンデレラの謎とお城に隠された秘密（深堀り解説Part⑤）

夢を叶えるために努力して頑張り
信念を貫いて行動するティアナですが・・・

あるキッカケでカエルなってしまいます🐸
ちなみにナヴィーン王子はカエル状態からスタートｗ

マイペースで怠け癖のある
ナンパ野郎なダメ王子👑

夢を諦めない努力家だけど
頑固で融通の利かないティアナ👸

まるで「アリとキリギリス」を彷彿させるような
価値観や感覚がまったく噛み合わない2人。

カエルの姿から人間に戻るために奮闘していく2人は
次第にそれぞれお互いに必要なものが見えてくる・・・

物語の「あらすじ」はこんな感じです📖

ディズニー作品中
最後の手描きアニメーション

これまで「手描き」にこだわってきた
ディズニースタジオの長編アニメーションは
本作によって完全終止符が打たれました！

一方、1990年代からCGアニメーション作品を
立て続けに世に送り出してきたピクサー社は、
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの急成長📈

🎬トイストーリー
🎬モンスターズインク
🎬ファインディング・ニモ
🎬カーズ
🎬ミスターインクレディブル
などなど。

数々のスマッシュヒットを重ねていき
続編もヒットの連発！

ピクサーの影響により、
CGアニメーション至上主義のような価値観も
アニメーション界全体に流れてきました。

2009年は「カールじいさんの空飛ぶ家」を公開。

そして、この時代のディズニー映画と言えば

🎬トレジャープラネット
🎬チキン・リトル
🎬ブラザー・ベア
🎬ルイスと未来泥棒

だいぶ地味ｗ

これらの作品も素晴らしいのですが、
あまりピンとこないかもしれませんね💦

CGアニメーションで
イケイケなピクサーに比べると・・・

手描きにこだわってヒットが出ない
下火のディズニーという感じに
見えてしまうかもしれません📉

ディズニーCEO（当時）のマイケルアイズナーは
手描きアニメーションは、すべて撤廃の意向。

今後、ディズニースタジオもCGアニメーションに
完全移行する方針を打ち出すと
アニメーターたちを大量解雇・・・

ちょうど、そのタイミングで現れたのが
CGアニメーションの生みの親 ジョン・ラセターです。
※もともとディズニー出身のクリエイター

ピクサーから、古巣ディズニースタジオに
戻ってきたジョン・ラセター。

Apple社を離れたスティーブジョブズが
NEXT社を立ち上げましたが、
再びApple社に戻ってきたようなイメージでしょうか。

実際、ジョブスはピクサー創設者でもあるので
このあたりの人間ドラマを深堀りすると
かなりアチィでございます。
いずれ機会があれば深堀り考察します。

余談ですが・・・

ジョン・ラセターは古くから宮崎駿と交流が深く
ジブリ作品に大きな影響を受けたエピソードも有名で
ドキュメンタリー番組にもなっているんですよ📺

🎬千と千尋の神隠し
🎬ハウルの動く城
🎬崖の上のポニョ
などなど。

実際これらのジブリ作品では、
アメリカ公開版の製作総指揮になっています🇺🇸

ジョン・ラセターは、
ディズニー作品がヒットしない原因は
CGアニメーションのせいではないこと。

純粋に作品が面白くないこと、
作品で感動が届けられてないことを強く指摘します。

マイケル・アイズナーの意見とは正反対で
ディズニーの伝統である手描きアニメーションは
絶対に残すべきだと主張します。

🎬リトルマーメイド
🎬美女と野獣
🎬アラジン
これらディズニーアニメ黄金期を支えた
監督たち（ジョンマスカーやロンクレメンツ）と
手描きアニメーター達を再び呼び寄せます。

「長編の手描きアニメーション」で
ディズニーの伝統を蘇らせよう！

ディズニー渾身の最高傑作を作るために
最高峰の監督やアニメーター、スタッフによって
3年以上かけて制作されたのが本作🎬

あまりヒットしなかったとしても、
この制作背景を知れば
作品に込められた職人たちのエネルギーが
とんでもない熱量だったことが分かります❣

本当に必要なものはなにか！？

本作のテーマに思えたのは
欲しいもの（Want）と
必要なもの（Need）は違うこと

本当に必要なものは・・・

☑CGアニメーションなのか？

☑それとも純粋に感動を届けられる
　物語のクオリティなのか？

作中、ティアナとナヴィーン王子が
奮闘する姿を見ると
まるで当時のディズニースタジオと
リンクしているようにも見えました👀

伝統とは違う
「新しい」要素

原作はヨーロッパ童話のプリンセス作品ですが
本作の舞台設定は、欧州ではなくアメリカ🇺🇸

ファンタジー要素に包まれた
ヨーロッパの世界観ではなく
1910年代のニューオーリンズで、かなり現実的です。

ディズニー史上初
黒人プリンセス👸

1910年代のニューオーリンズが
舞台設定ということもあって
本作は黒人プリンセスが主人公👸

白人以外のディズニープリンセスは
本作以前にも、ポカホンタスやムーランもいましたが
黒人プリンセスは本作がディズニー史上初。
※主人公が黒人のディズニー長編アニメーションも
　本作が初。

ちなみに制作当初のタイトルは
『カエルのお姫様』だったようです🐸

しかし黒人プリンセスという設定上、
人種差別の解釈が生まれることから
急遽タイトルが変更になりました💦

ティアナという名前も
設定当初は“マディ”でしたが

“泥だらけ”という意味も含まれるため
差別にあたることから名前が変更されました😅

作中のティアナはレストランで働いていますが、
当初はメイドで働いていた設定だったため、
偏見的な見方を避けるように変更されてます。

プリンセスが黒人であることから、
色々な配慮の上で仕上がったんですね😅

ニューオーリンズを舞台とした
名曲揃いのジャズやゴスペル🎶

本場のジャズリズムが感じられる
主題歌やサントラは超名曲揃い🎶

本作はディズニー映画の伝統的要素である
ブロードウェイ風ミュージカルに
見事に仕上がっています🎤

🎤Almost There

ディズニープリンセスとして
初めて職業を持ったティアナｗ

夢の実現のために、諦めず一生懸命働いて
レストラン開業資金も貯める気持ちが伝わります。

🎤Dig a Little Deeper

ニューオーリンズ特有の
雰囲気と魅力が詰まった曲🎶

カエルの呪いを解くため助けを求めたのが
森林の奥地に住む老婆。
ブードゥー教の尼僧の「ママ・オーディ」です🔯

盲目で197歳の高齢でも
めちゃくちゃ元気良くてパワフル✌

人間に戻るためには、
望むものではなく、
本当に必要なものは何か考えるのよ

2人に重要なアドバイスをするシーンで
「Dig a Little Deeper」が歌われています🎤

願いを叶えるためには、
自分自身とより深く向き合い、
余計なものは全部取っ払って、
1番大切なものを見つけなさい

「もっと深く掘り下げて」という意味の通り
ママ・オーディの教えが詰まったタイトルです🎶

🎤Never Knew I Needed

Ne-Yoが歌いあげる本作の主題歌。

あなたはこれまで知らなかったけれど、
私が必要だった最高の人

このフレーズはカエルになった
ナヴィーン王子がティアナに対する想いですね💕

今まで自分が欲しいと思ったものは
すべて手に入れてきたと思っていたし、
君は昔の自分だったら絶対に選ばなかった人だけど、
今となっては君なしの人生なんて想像できない

キャラ目線で聴いてみると
一層、感動的なラブソングに聞こえます😍